 |

|
今Mac OS X Serverが注目される理由 |
第1回:安さとGUIだけがチャームポイントじゃない
著者:須貝 弦 2007/6/22
|
|
|
1 2 3 次のページ
|
 |
Mac OS X Serverとは何なのか
|
Mac OS X Serverとは、Appleが提供するUNIXベースのサーバOSで、同社がリリースするデスクトップ型マシン「Power Mac」や「Mac Pro」、そしてサーバ型マシンの「Xserve」などで動作します。

図1:XserveとXserve RAID
このMac OS X Serverは、同社にSteave Jobs氏が復帰しなければ誕生しなかったサーバOSだといえるでしょう。それはMac OS X Serverが、一度Appleを去ったJobs氏の立ち上げたNeXTコンピュータ社のサーバOS「OPENSTEP」を基礎にした、BSDベースのサーバOSだからです。
ちなみに、いちばん最初に「Mac OS X Server」の名前で発売された製品は、1999年夏の「Mac OS X Server 1.0」です。OPENSTEPをベースに将来のMac OSを目指し、コードネーム「Rhapsody」として開発されました。
しかし開発者たちの支持を得ることができず、RhapsodyはMac OS X Server 1.0として「暫定的に」リリースされた後、現在のMac OS Xと統合されました。つまり現実的に考えた場合、現行のMac OS X Serverのルーツとなるのは2001年3月にリリースされた「Mac OS X Server v10.0」となります。
現在リリースされているMac OS X Serverの最新版は、2005年4月にリリースされた「Mac OS X Server v10.4」です。その後、AppleがPowerPCからIntelへとプラットフォームを変更したことに伴い、2006年8月にはUniversal Binary版(PowerPCでもIntel CPUでも稼働する)の「Mac OS X Server v10.4.7」が登場しました。なお、本稿執筆時点での最新バージョンは「10.4.9」です。
そして、2007年の秋には新しいバージョン「10.5」がリリースされるといわれています。これについては本連載の第3回で紹介します。
|
Mac OS X Serverが動作するハードウェア
|
Mac OS X Serverは、Appleが提供するハードウェアのみで動作することが特徴です。まずこの点でMac OS X Serverへの敷居の高さを感じる方も多いかと思いますが、一方で「サーバOSとハードウェアを同じ会社が作っている」というメリットもあります。
先にも紹介した通り、最新のMac OS X ServerはPowerPCでもIntelでも動作します。システム条件と対応するハードウェアは次の通りです。
- システム条件
-
Xserveおよび、IntelまたはPowerPC G5、G4プロセッサを搭載したデスクトップ型のMacintoshコンピュータ。512MB以上のRAM、10GB以上のハードディスク空き容量、内蔵FireWireポート。
- 主な対応ハードウェア
-
- Power Mac G4
- Power Mac G4 Cube
- Power Mac G5
- iMac(G4)
- iMac(G5)
- iMac(Intel)
- Mac mini(G4)
- Mac mini(Intel)
- Xserve(G4、G5、Intel)
表:システム条件と対応ハードウェア
|
1 2 3 次のページ
|

|
|

|
著者プロフィール
須貝 弦
1975年生まれ。DTP雑誌編集者等を経てフリーランスのライター&編集者となる。Mac OS XやMac OS X Serverの活用事例に関する取材を数多くこなす。スターバックスやドトールを仕事場とするさすらいの民でもある。
|
|
|
|