SQL Serverのインストールとツールの利用(後編)

2007年8月9日(木)
森崎 千華

Business Intelligence Development Studioの利用


   続いて、開発ツールであるBusiness Intelligence Development Studioの利用例ですが、ここではReporting Servicesを使ってレポートを作成してみます。

   Business Intelligence Development Studioを起動し、「新規プロジェクト」として「レポートサーバープロジェクト」を作成します。プロジェクトを作成すると「データ」タブ画面が表示されるので、レポートに使用するデータのデータソースを指定し、必要なデータを取得するクエリデザインを行います(図7)。
グラフの作成その1
図7:グラフの作成その1
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   データの準備ができたところで、「レイアウト」タブで「ツールボックス」から「グラフ」を画面にドラッグ&ドロップします。表示されたデータ入力のボックスに「データセット」の中から必要なフィールドをドラッグし、「プレビュー」タブを確認するとグラフが表示されます。

   見栄えをよくするためにはさらに調整が必要ですが、たったこれだけで大量のデータをグラフ化することができるのです(図8)。

グラフの作成その2
図8:グラフの作成その2
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)


次回は


   3回に渡ってSQL Serverの特徴と機能を紹介し、その機能を利用できる環境を整えるところまでを説明しました。SQL Serverが豊富な機能を持ち、非常に使いやすいデータベースであることが伝わったでしょうか。

   また、SQL Serverは、データベースそのものの機能を提供するだけに留まらず、AccessやVisual StudioなどMicrosoft社の他製品とシームレスに連携することで、他のデータベースソフトにはない「はじめやすさ」を提供し、なおかつ活用の幅を広げています。

   このSQL Serverの「使いやすさ」と「はじめやすさ」を体験するために、まずはインストールして触ってみてください。

   次回はSQL Serverを実際に利用する上でのノウハウについて解説します。

イー・キャッシュ株式会社 プロフェッショナルサービス事業部
数年前、SQL Serverを使用したシステム開発に携わり、データベースについて学ぶ。現在は、イー・キャッシュにて、今までの経験を生かし、RFIDシステム開発の導入提案から設計、開発およびプロジェクトマネージメントまでまで幅広く行っている。

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