Web開発で利用可能な機能を比較する!
Oracle ADF(JDeveloper)
JDeveloperは「Oracle ADF」というOracle独自のMVCフレームワークに対応しています。これはデータベースなどからデータコントロールを自動生成し、さらにデータコン トロールをJSPエディタにドラッグ&ドロップで貼り付けることによって簡単にデータベースと連携したWebアプリケーションを作成できるもので す。
またJDeveloperには「ADF Faces Rich Client」というAjaxを駆使したリッチなJSFコンポーネントも用意され、JSF/Ajaxを活用したリッチなWebアプリケーションを手軽に開 発できます。なおADFでアプリケーションを構築した際、OC4J以外のアプリケーションサーバで実行するには別途ライセンスが必要になるので注意してく ださい。
まとめ
今回は特にWebアプリケーション開発の部分を重点的に紹介しました。
Eclipseは3.2まではWebアプリケーション開発を行うためには、別途WTPをインストールする必要がある点やJSFのサポートが開発途上 あるといった問題がありました。しかし最新のEclipse 3.3では、WTPがインストール済みのパッケージの提供やJSFも標準でサポートされるなど、状況は大きく改善されています。
JDeveloperについては以前からWebアプリケーション開発支援機能が充実していましたが、アプリケーションサーバを別途用意しなくてもす ぐにWebアプリケーションの開発をができる/ADFでの開発を強力に支援しているという点は、さらに大きなメリットとなるでしょう。
データベースにOracleを用いる場合はJDeveloperのデータベース連携機能も最大限活用することができます。Oracleのミドルウェ ア/フレームワーク群を用いて開発を行う場合にはJDeveloperは大きな効果を発揮するのではないでしょうか。
最終回となる次回は、試験工程においてEclipseとJDeveloperが提供している主要な機能を紹介していきます。
(監修:NTTデータ先端技術株式会社 竹添 直樹)