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Eclipseで使えるテストツール
第6回:Metrics plugin for Eclipse - メトリクスの計測
著者:
坂田祐司(SAKATA, Yuji)
2006/4/18
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メトリクスの計測と表示
では、実際にメトリクスを計測してみます。(a)メトリクス計測機能:計測できる各メトリクスの一覧を算出し、表示する機能と、(b)依存性解析機能:パッケージ間の依存性を解析し、表示する機能を紹介します。
メトリクス計測機能
Metrics plugin for Eclipseをインストールした直後の状態では、メトリクスの計測や表示は行われません。あるプロジェクトで、メトリクスの算出を行うために、次の手順を行う必要があります。
パッケージ・エクスプローラーで対象プロジェクトを選択する
右クリックしてコンテキストメニューを表示し、「プロパティ」を選択する
Metricsをクリックし、図1で示すメトリクス算出の選択画面を表示させ、メトリクスを算出する(「Enable Metrics」)を選択する
表1:メトリクスの算出の手順
図1:メトリクスの算出の選択を行う画面
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
また、メトリクス計測の算出結果を表示させるためには、次の手順を行う必要があります。
メニューの「ウィンドウ → ビューの表示 → その他」を選択する
図2のような画面が表示されるので、MetricsのMetrics Viewを選択する
表2:算出結果の表示手順
図2:メトリクスビューの表示の選択画面
この時点では、まだメトリクスの算出が行われていないため、図3の画面が表示されます。メトリクスの算出を行うためには、対象プロジェクトをリビルドしてください。
図3:メトリクスの算出が行われていない状態でのメトリクスビュー
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
図4に示すようなメトリクス計測結果が表示されます。算出結果は、それぞれのメトリクスにおいて、プロジェクトレベルのメトリクスを親としたツリーとして表示されます。より詳細(パッケージごと、クラスごとなど)なメトリクスを表示したい場合は、ツリーをたどってください。
図4:メトリクス表示された状態でのメトリクスビュー
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
合計に意味があるメトリクスは、合計(Total)列にその値が表示されます。また、平均に意味があるメトリクスでは、平均(Mean)列、標準偏差(Std.Dev.)列、最大値(Maximum)列、最大値を取るリソース(Resource causing Maximum)列、最大値を取るメソッド(Method)列に、その値が表示されます。
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著者プロフィール
坂田祐司(SAKATA, Yuji)
SI企業の研究所においてソフトウェア工学の研究に従事。試験やプログラムの解析技術に興味を持ち活動中。
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メトリクスの計測と表示
依存性解析機能