Check Point、「ChatGPT4」がサイバー犯罪に悪用される可能性を検証
2023年3月21日(火)
Check Point Software Technologiesは3月15日(現地時間)、「ChatGPT 4」がサイバー犯罪に悪用される可能性を検証した結果を発表した。
「ChatGPT」は現在デフォルトで利用しているAIモデルは「GPT 3.5」だが、有償の「ChatGPT Plus」ユーザは、「GPT-4」を利用することができる。「ChatGPT」には、反社会的な会話、公序良俗に反する会話は受け付けないようにするガードが施されているが、このガードは質問のしかたを工夫することで突破することができる。この危険性を検証するために、Check Pointでは複数の検証を行い、結果を公表した。
行われた検証は次の通り。
〇PDFファイルを集めFTPで送信するC++で実装したマルウェアの作成
〇銀行になりすましたフィッシングメールの生成
〇従業員をターゲットとしたフィッシングメールの生成
〇リクエストからコマンドパラメータを受け取るPHPリバースシェルの作成
〇PuTTYをダウンロードし、非表示のPowerShellで起動するJavaプログラムの作成
同社の研究チームは、検証の結果、いずれもガードをかい潜り、目的の結果が得られたとしている。すなわち、悪意のある人物が、サイバー攻撃のためのツールやメッセージの作成に「ChatGPT」が悪用されたことを意味する。
(川原 龍人/びぎねっと)
[関連リンク]
記事本文
その他のニュース
- 2024/11/22 Oracle、Red Hat Enterprise Linux 9ベースの「Oracle Linux 9.5」をリリース
- 2024/11/22 ReiserFSがLinuxカーネルのサポートを外れる
- 2024/11/22 オープンソースの仮想化プラットフォーム「Proxmox Virtual Environment 8.3」リリース
- 2024/11/22 「Rocky Linux 9.5」リリース
- 2024/11/21 Arch Linuxのメニューベースのインストーラ「archinstall 3.0」リリース
Think ITメルマガ会員登録受付中
Think ITでは、技術情報が詰まったメールマガジン「Think IT Weekly」の配信サービスを提供しています。メルマガ会員登録を済ませれば、メルマガだけでなく、さまざまな限定特典を入手できるようになります。