米Red Hat,Inc.(以下、Red Hat)は1月15日、CentOSプロジェクトと次世代のオープンソース技術の開発と利用促進のために、新しいCentOS開発において協力することを発表した。
このコラボレーションは、Red Hatのオープンソースの開発エコシステムを拡大して、既に実証されたRed Hatのビジネスモデルをさらに強化する。CentOSプロジェクトのコミュニティにおいてRed Hatは、Red Hat Enterprise Linux、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform、Red Hat Cloud Infrastructure、Red Hat Enterprise Virtualization、Red Hat JBoss Middleware、OpenShift、Red Hat Storageなど、顧客やパートナーのためのエンタープライズレベルのサブスクリプション・ソリューションの開発を促進する役割を担っていく。
Red Hatは10年前、Linuxの最先端の機能を提供するためにFedora Projectを立ち上げた。従来のOSがハードウェアを基盤として信頼しているように、クラウド、仮想化、SDN(Software-Defined Networking)などのプロジェクトはオペレーティングシステムを基盤として信頼し、進行する。Red Hat はCentOSプロジェクトに積極的に関わり、OSと関連する技術を統合するオープンソース開発者のニーズに応えられるプラットフォームの確立を支援し、オープンソースのイノベーションにおけるリーダーシップをさらに拡大する。
2004年に最初のリリースが提供されたCentOSプロジェクトは多様なオープンソーステクノロジーの統合を続け、ユーザーコミュニティも大きく成長してきた。Red HatとCentOSプロジェクトは、協力し合いながらCentOSプロジェクトを拡張し、イノベーションやコミュニティの貢献やOSを超えたスタックに注力することによって、新しい時代を切り開くチャンスだと考えている。Red HatはCentOSプロジェクトへと協力することによって、オープンソースクラウドや基盤プロジェクトの周辺のコミュニティによるイノベーションなどの進化を加速していく。
Red Hatは新たなCentOSプロジェクトが必要としているオープンソースコミュニティの確立のためのリソースや専門知識を提供し、よりオープンなプロジェクトガバナンスとロードマップを確立し、参加機会と貢献への道筋を拡大し、CentOSユーザーや開発者がソフトウェアスタックの全ての領域に対するオープンソースイノベーションの力を拡大していけるようにする。CentOSプロジェクトはRed Hatの貢献と投資により、より早く進化するCentOSの異なったコンポーネントレイヤーを求めているコミュニティメンバーのニーズに応えつつ、OpenStack、RDO、Gluster、OpenShift OriginそしてoVirtなどのオープンソースプロジェクトに対する、これまでの協力を拡大していく。