Red Hat、Open Software-defined Storageソリューション「Red Hat Storage Server」の最新メジャーリリースの提供を開始

2014年10月15日(水)

Red Hat,Inc.(以下、Red Hat)は10月2日、スケールアウトファイルストレージとして、業界トップクラスのOpen Software-defined Storageソリューション「Red Hat Storage Server」の最新メジャーリリースの提供開始を発表した。Red Hat Storage 3の先進的な機能は、ビッグデータ、分析、ファイル共有とコラボレーションなど、膨大なデータを処理する企業向けのワークロードに最適化されている。実証済みのワークロードソリューションによって、Red Hat Storage Server 3は企業が業務データを管理して応答性を高め、コストを抑えつつ運用効率を向上させることを可能にする。

Red Hatは、コミュニティ主導のイノベーションによってアジャイルなストレージソリューションを構築することにより、進化するIT業界で競争上の脅威や変化に有効に対処できる即応力を企業内に生み出す。オープンソースのGlusterFS 3.6ファイルシステムとRed Hat Enterprise Linux 6に基づいたRed Hat Storage Server 3は、ストレージの総コストを引き下げつつ、ペタバイト級のデータ容量まで容易に拡張でき、またストレージ環境をきめ細かく制御できるように設計されている。

Red Hat Storage Server 3の主な新機能は以下の通り。

・規模と容量が3倍以上に増大
サポートされる1サーバー当たりのドライブ数が最大36基から60基に、1クラスタ当たりのサーバー数が最大64台から128台に拡張され、1クラスタ当たり最大19ペタバイトの容量を使用できる。

・ストレージクラスタのデータ保護と運用管理の強化
- ボリュームスナップショットによる特定時点のクリティカルデータのコピー。 - NagiosやSNMPなど業界標準のオープンなフレームワークを使用したストレージクラスタの包括的なモニタリング。

・最新のビッグデータ分析環境と容易に統合
ストレージサーバー上でApache Hadoopワークロードの実行を可能にするHadoopファイルシステムプラグインをサポート。また、Apache Ambariとの強固な統合によりHadoopや基盤となるストレージの管理とモニタリングが可能。

・ハードウェアの選択肢と柔軟性の拡大
SSDのサポートにより、高いパフォーマンスが求められるワークロードの実現、ハードウェア互換性リスト(HCL)の大幅な拡張によるハードウェアプラットフォームの選択肢の拡大など。

・迅速な導入
RPMベースでの提供により、導入済みのRed Hat Enterprise Linux環境にRed Hat Storage Serverを簡単に追加することが可能。

Red Hat Storage Server 3は、Cisco、HPなど業界トップクラスのテクノロジーパートナーや、International Integrated Solutions Ltd.、Function1などのインテグレーションパートナー等、多大なエコシステムサポートを形成しており、企業への導入を容易にしている。さらに、Red Hatは市場を牽引するエンタープライズソフトウェアベンダであるSplunk、Hortonworks、ownCloudと協力して、それぞれログとサイバーセキュリティ分析、Apache Hadoop、および企業におけるファイル共有とコラボレーションについてソリューションアーキテクチャを提供している。Red Hatの顧客とパートナー各社は、これら実証済みのソリューションアーキテクチャを利用することにより、特定のワークロード環境に合わせて最善のソリューションを導入できる。

Red Hat Storage Server 3は、2014年7月にリリースされたRed HatのInktank Ceph Enterpriseバージョン1.2と補完関係にある。2014年5月、Red HatはCephの提供元であるInktankとオープンソースストレージソリューションのInktank Ceph Enterpriseを買収した。Red HatのInktank Ceph Enterpriseは、OpenStackをいち早く導入した多くの企業など、パブリッククラウドやプライベートクラウドを導入している企業に、オブジェクトおよびブロックストレージソフトウェアを提供する。Red HatのCeph EnterpriseがRed Hatのストレージ製品ポートフォリオに加わったことで、オブジェクト、ブロック、およびファイルシステムストレージ全体にわたるOpen Software-defined Storageソリューションの包括的な製品として提供される。


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