IIJとアットマークテクノ、IoT/M2M市場の普及に向けて技術連携

2014年12月20日(土)

インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)とアットマークテクノは12月16日、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)市場の拡大を睨み、2014年12月24日発売のアットマークテクノ製IoTゲートウェイ「Armadillo-IoT(アルマジロ・アイオーティ)」に、IIJが開発したオープンソースライブラリ「Libarms(リブアームス)」を組み込み、IIJが提供するマネージメントシステム基盤「SACM(Service Adaptor Control Manager)」を使って多数のセンサを一元管理できる仕組みを整えたと発表した。また、IIJは今回の技術連携にともない、IIJの各種サービスやモバイルサービスを無償で試せるトライアルキャンペーンを2014年12月24日から実施する。

昨今注目されているIoTは、各種センサの情報をインターネット経由で収集しビッグデータとして解析することで、様々な新しいサービスを生み出そうという概念。しかし、大量のセンサ搭載機器を監視、管理する仕組みを構築するためのコストと負荷が、IoTシステム導入の大きな課題となっている。

IIJが提供するSACMは、同社の特許技術をベースに、通信機器(デバイス)を遠隔から集中管理する仕組みを提供するマネージメントシステム基盤。Libarmsは、SACMの管理機能をデバイスに実装するために開発された組み込みソフトウェアモジュールで、オープンソースライブラリとして無償配布されている。管理対象となるデバイスにLibarmsを組み込むことで、SACMによるデバイスの自動接続と完全管理を実現する。ユーザーはSACMの管理機能を利用することで、独自に管理システムを開発することなく、Armadillo-IoTの遠隔監視、運用や、接続するセンサやコントローラなど各種デバイスの情報収集、管理、解析などを専用のWeb画面から簡単に一元管理することができる。

アットマークテクノのArmadillo-IoTは、センサを搭載した機器、設備のインターネット接続を仲介する、LinuxベースのIoT向けゲートウェイ。アドオンモジュールで各種の機能を追加できるのが特長で、Wi-SUN、EnOcean、BLE(Bluetooth Low Energy)など最新の省電力無線規格にも対応している。

また、IIJではSACMやWebアプリケーション開発支援サービス「IIJ GIO MOGOKサービス」など3つのサービスとモバイルサービス(SIMカード)を無償で試せるトライアルキャンペーンを実施する。


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