ロックオンは7月1日、EC構築オープンソース「EC-CUBE」のさらなる進化とEコマース市場の発展を目指した「EC-CUBE 3」の正式版「EC-CUBE 3.0.0」をリリースしたことを発表した。7年半ぶりのメジャーバージョンアップとなる。
「EC-CUBE 3」では、内部機構を全面的に刷新。これまでEC-CUBEの弱点と言われていた、設計思想の古さや、バージョンアップの容易性を、大きく改良しただけでなく、既存フレームワークを活用したシンプルな設計により、拡張性を大幅に高め、Web領域だけに留まらない、スマホアプリやリアルPOSレジ、IoT対応なども視野に入れた、あらゆる関連概念との連携が可能となる。
「EC-CUBE」は、同社調べによると、既に推定22,000店舗以上で実際に稼働しており、年間流通額は1500億円と推定されるが、「EC-CUBE 3」によって、今後2年間で、利用店舗数120%、流通総額150%を目指す。
「EC-CUBE 3」の概要は以下の通り。
「EC-CUBE 3」は、EC-CUBEの開発ポリシーである「安心・安全」「対応環境への柔軟性」「あらゆる要求を叶える拡張性」の3点を軸とし、特に「拡張性」の向上を追及した最新バージョン。
- 内部機構の刷新
開発のベースとして、PHPマイクロフレームワークであるSilexを採用予定。近年のPHPアプリケーション開発の手法を取り入れより柔軟な拡張性と開発効率の向上を図る。 - ユーザーインターフェースの刷新
管理画面をレスポンシブウェブデザインとし、タブレットをはじめとするタッチデバイスでも快適に使えるメニューへと刷新。顧客側では購入フローを大きく見直し、カゴから購入完了までを3ステップに短縮。 - APIの実装
多様な周辺サービスや、アプリケーションとの連携をシームレスに実現するAPI化を標準機能のほぼ全てで実装予定。3.0.3で主要機能のAPIより順次搭載予定。またネイティブアプリ用にSDKも提供予定。