VR世界を「触れる」コントローラーOculus Touchついに発売!

2016年12月12日(月)
Mogura VR

今週、ついに触れるコントローラー「Oculus touch」が発売されました! ゲームパッドではどうしても直感的な動作が難しく、没入感が削がれる要因となっていましたが、Oculus Touchの登場により直感的な操作ができるようになります。そのほかにも、共通API策定や新たなVRの業界団体など今週のニュースは盛り沢山な内容となっていますので、ぜひチェックしてください!

VR世界を「触れる」コントローラーOculus Touch! 12月6日より23,800円で発売!

Oculus Touchは、VRHMD「Oculus Rift」のVR空間で手を再現することができるモーションコントローラーで、米Oculus社が開発したものです。Oculus RiftにはXbox One用のゲームパッドが付属しており、このコントローラーを使ってVR空間を移動したりキャラクターを操作するのが一般的でした。しかしゲームパッドでは直感的な操作が難しく、没入感が削がれる場面がありました。

Oculus Touchを使うことで直感的な操作が可能になり、ハンド・プレゼンスが実現するとされています。これまで、「見る」、「聞く」だけだったVRの世界で「触れる」という体験をすることができます。

気になる価格は、Oculus Touch単体で199ドル(2万3,800円)、Oculus Riftとのセットが798ドル(10万7,600円)となっています(12月4日時点、国内価格は税別)。VR空間での位置を認識するために必要なセンサーは、Oculus Touch単体には1本、Oculus Riftとのセットには2本付属してきます。Oculus Touchは12月6日から発売されており、現在公式サイトにて販売しています。12月6日のローンチでは、53タイトルが配信予定です。また、その後も大型タイトルの予定もあるため、コンテンツが継続的にリリースされるのではないかと期待されています。

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Oculus Touchとは VRに“触れる”コントローラー入門ガイド 価格や比較など
http://www.moguravr.com/oculus-touch/

VR用デバイスのクロスプラットフォームAPIを各社が協力して策定へ!

グラフィックスなどの業界標準のオープンAPIを策定するコンソーシアム「クロノス・グループ」は、SIGGRAPH Asia in Macauにおいて、VRデバイスの共通APIを策定するため参加企業を募集することを発表しました。現在のVR市場は、各社が独自にAPIやドライバーI/Fの仕様を策定しており、互換性はほとんどありません。クロノスグループが策定を目指すクロスプラットフォームAPIには、ヘッドセット、コントローラー、その他のオブジェクトのトラッキングや、さまざまなディスプレイデバイスに表示するAPIが含まれています。すでに非常に多くの企業がこのVR向けクロスプラットフォームAPIを策定するために参加しており、これからの参加も可能とのことです。

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VR用デバイスのクロスプラットフォームAPIを各社が協力して策定へ
http://www.moguravr.com/khronos/

グーグル、Oculus、SIE、HTC、サムスン等VR機器各社がGlobal Virtural Reality Association(GVRA)を創設

Acer Starbreeze、グーグル、HTC VIVE、Oculus(フェイスブック)、サムスン、ソニーインタラクティブエンターテインメントは、VR産業の成長を促すための国際的な非営利組織「Global Virtural Reality Association(GVRA)」の創設を発表しました。

GVRAの目的は、グローバルにおけるVR技術の開発や、各種産業へVRの利用を促進することにあります。メンバー各社は世界中にいるVR開発者の技術力向上のため、開発時のベストプラクティスを共有したり、共同研究をしようとしています。また、コンシューマーや、政府関係者、VRに興味を持つ企業向けにリソースを提供します。

GVRA参加社のうちGoogleやValve(Vive)、OculusはVRイニシアティブにも参加しているため、各コンソーシアムがそれぞれどのような役割を持ち、今後どのような展開を行っていくのか注目したいところです。

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グーグル、Oculus、SIE、HTC、サムスン等VR機器各社、業界団体を設創
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マイクロソフトのVRデバイスはdGPU不要! Asus、Acer、Dell、HP、Lenovoから2017年に発売へ

マイクロソフトは、各PCメーカーから新型VRヘッドセットが2017年に発売されることを明らかにしました。これらのVRヘッドセットは、Asus、Acer、Dell、HP、Lenovo、および3Glassesの各メーカーが発売するもので、Windows 10のAR/VR/MR拡張機能であるWindows Holographicに適合しているとのことです。

マイクロソフトはこれらの新しいヘッドセットの仕様について言及していませんが、Oculus RiftやHTC Viveで使用されている外部センサーを不要とするインサイドアウト方式となると述べています。加えてマイクロソフトとインテルは、2017年末までにこれらVRヘッドセットが、インテルのCPU統合型HDグラフィックスで動作可能とするためのパートナーシップを結んだことを明らかにしました。現在のPCベースのVRヘッドセットに必要となる、ハイエンド向けdGPU(discrete GPU)を不要にするための試みを行っているとのことです。

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マイクロソフトのVRデバイスはGPU不要 ASUS、Dell、HP等が2017年発売
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視野角は120度! iPhone用VR/MRヘッドセット「BRIDGE」価格は400ドル

Occipital社はiPhoneとディプスセンサー「Structure Sensor」を組み合わせて使用するVR/MRヘッドマウントディスプレイ「BRIDGE」を発表しました。Occipital社はiPhoneに取り付けて使用するデプスセンサー「Structure Sensor」を開発、発売しています。合わせてStructure Sensor用のSDKも公開されており、3Dスキャンアプリケーションや、VR/ARなどのポジショナルトラッキングに使用できます。Occipital社自身も、インテリアデザイナーや建築関係者向けに部屋の3Dスキャンの結果からCADデータを作成するサービス「CANVAS」を展開しています。

BRIDGEは、これまでStructure Sensorで培われた技術を用いて開発されたiPhone 6、6S、7向けのVR/MRヘッドセットシステムです。BRIDGEには専用のヘッドセット、Structure Sensor、Bluetoothコントローラー、BRIDGE Engineが含まれています。また、iPhoneのカメラに取り付ける専用の広角レンズも同梱されていて、画角を120度まで広げています。iPhoneでトラッキングとレンダリングを同時に処理しているため、処理負荷が気になりますが、以前公開された動画によると、マップ作成時のみにStructure Sensorを使い、トラッキング時にはiPhoneのカメラのみでトラッキングを行っています。ただし、トラッキングをカメラで行わないとしても、iPhoneで高負荷なVRコンテンツを再生するには処理能力不足ということもあり、「BRIDGE」がどこまで快適な体験を実現できるのか、実物を体験してみたいところです。

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現実を認識して歩けるiPhone用VR/MRヘッドセット「BRIDGE」 価格は400ドル
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