動作確認
動作確認
管理対象サーバが起動したら、まずは動作確認を行います。「ドメインコンフィグレーション → サーバ」を選択し、作成した「クラスタ」を選択して、「モニタ」タブを開いてください。管理対象サーバの状態が「RUNNING」になっていれば、正しくクラスタが設定されています。
管理サーバに障害が発生した場合
管理サーバに障害が発生しても、管理下にある管理対象サーバの動作に影響しません。管理対象サーバがクラスタ化されている場合でも、ロードバランシングやフェイルオーバーの処理は継続されます。
管理サーバを再起動するときには、起動オプション(起動スクリプト)に、 「-Dweblogic.management.discover=false」を指定してはいけません。このオプションが有効の場合には、管理対象サー バと通信して管理サーバが動作していることを通知できます。もし、falseの設定により管理対象サーバとの接続が確立できていない場合には、以下のコマ ンドで再接続できます。
java weblogic.Admin -url t3://管理サーバのリスンアドレス:ポート番号 DISCOVERMANAGER
このコマンドの詳細やほかのオプションは、weblogic.Adminコマンドリファレンスに載っていますので、そちらを参照してください。
Apache HTTP Serverプラグインの設定
WebLogic Serverのクラスタ設定が完了した後は、HTTPサーバ(Apache 2.0)にApache HTTP Serverプラグインを設定して、ロードバランシングを実現します。Apache HTTP ServerプラグインをApache 2.0にインストールする場合には、動的共有オブジェクト(.soファイル)が配布されていますので、こちらを使います。
また、表2に示すようにWebLogic Serverのインストールディレクトリ(WL_HOME)にも保存されています。
- Solaris:WL_HOME/Server/lib/solaris
- Linux:WL_HOME/Server/lib/linux
- Windows:WL_HOME/Server/bin
- HP-UX11:WL_HOME/Server/lib/hpux11
LoadModule weblogic_module modules/mod_wl_20.so #Linux用
SetHandler weblogic-handler
PathTrim /weblogic
WebLogicCluster hostname1.domainname:7003, hostname2.domainname:7003
追記した後は、「APACHE_HOME/bin/httpd -t」コマンドで、設定が間違っていないことを確認します。そしてWebLogic ServerインスタンスとApacheプロセスを再起動してください。Apacheの再起動後に、デプロイされているアプリケーションにアクセスするこ とができます(上記の設定を追記した場合には、以下のURLでアクセスできます)。
これでクラスタされたアプリケーションが動作されたかと思います。
次回は
次回は、設定したクラスタ機能の処理を解説する予定です。