システムの運用・保守を考えていますか? 3

対応法2:METAタグによるキャッシュ制御

対応法2:METAタグによるキャッシュ制御

2つ目の対応方法としては、HTMLにMETAタグを付ける方法です。というMETAタグを指定すると、キャッシュを制御することができます。有効となる「http-equiv」の値は表5の通りとなります。


「http-equiv」
の値
概要
Cache-Control HTTP/1.1で定義しているキャッシュを制御します。
「content」の値には、表4と同じ値を記述できます。
Pragma HTTP/1.0では、Cache-Controlヘッダを実装しておりません。
そこで「Pragma: no-cache」と記述することで、「Cache-Control: no-cache」と同じ効果が得られます。
Expires コンテンツの有効期限を指定します。
表5:キャッシュを制御するのに有効となるMETAタグ

このMETAタグを使ったXHTMLの例はリスト3のようになります。

リスト3:METAタグによるキャッシュ制御の例


(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

METAタグによるキャッシュ制御について、1つ留意点があります。METAタグによるキャッシュ制御はHTML中に記載することから、基本的にはWebブラウザのキャッシュを制御します。そのため、プロキシサーバなどの機器も含め、確実にキャッシュを制御したい場合は、「HTTPヘッダとMETA タグの両方を使用する」方がよいでしょう。

今回のまとめ

現在のシステム利用環境では、キャッシュ機能を持つ機器が多くの箇所に存在することを確認し、その中でキャッシュを適切に制御する方法を2つ説明しました。

次回が最終回となりますが、最終回はアプリケーションデプロイなどの、システム更改を切り口とした内容を説明します。


システム利用環境にありがちな、キャッシュ機能を考慮しましょう
  • Webブラウザのキャッシュ、プロキシサーバのキャッシュ、Webサーバのキャッシュなど、キャッシュ機能を持つ機器は多くの箇所に存在します。
  • HTTPヘッダ、METAタグを使い、キャッシュを適切に制御しましょう。
表6:今回のまとめ

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