Linux+DB2のパフォーマンスチューニング
アクティビティ・モニター
アクティビティ・モニター
性能上問題となっているアプリケーションあるいは、SQLステートメントを特定することができるのが、アクティビティ・モニターです。また、アプリケーションのロック待ちの連鎖を表示することも可能です。
これには標準のレポートが用意されており、例えば以下のようなレポートがあります。
- もっとも多くCPUを費やしているアプリケーション/SQLステートメント
- もっとも多くのロックを保持しているアプリケーション
- ソートオーバーフロー率が最大のSQLステートメント
表3:アクティビティ・モニターのレポート例
メモリー・トラッカー
メモリー・トラッカーでは、DB2の各種メモリー使用状況を、インスタンス・レベル、データベース・レベル、各エージェント・レベルでモニタリングできます。
ヘルス・モニター
ヘルス・モニターは、モニタリングする項目(ヘルス・インディケータ)が用意されており、それらについてモニタリングすることができます。また事前に閾値を設定することで、異常を検出することもできます。
ヘルス・インディケータとしては、例えば以下のものがあります。
- ソート用メモリ使用量の割り合い(%)
- ソートオーバーフローの割り合い
- ロックリスト(メモリ)の割り合い(%)
表4:ヘルス・インディケータの例
「db2pd」コマンド
これはDB2上級者向けのコマンドで、DB2の様々な稼動情報を取得することができ、主にトラブル時の情報取得で利用します。コマンド実行の負荷が小さいという点も大きな特長になっています。
Performance Expert(有償)
DB2のパフォーマンスに関係する情報(DB2の稼動状況およびOSの状況)をモニタリングし、様々な切り口から分析ができるのが Performance Expertです。履歴管理ができるため、パフォーマンスについての問題が発生したあとでも、問題発生時点の分析が可能です。