徹底比較!! Oracle & PostgreSQL 9

OEM dbconsoleを用いたリストア(リカバリ)実行の例

OEM dbconsoleを用いたリストア(リカバリ)実行の例

   バックアップと同じく、すべてがGUIから操作でき、トラブル発生時のリストア作業を行う際には必ずDBMSは停止されます。まず、「メンテナンス」の「リカバリの実行」を選択します。


リカバリの実行設定画面
図7:リカバリの実行設定画面
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   ここでPITRの指定を行ないます。なお、図7では日付指定を行っています。



注: バックアップの採取日付以降である必要があります。
PITRの指定
図8:PITRの指定
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   「次へ」を選択して、ファイルをリストアする位置を設定します。通常はデフォルト位置です。


ファイルをリストアする位置の指定
図9:ファイルをリストアする位置の指定
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   DBはLinux上にあるため、デフォルトの文字コードはEUCです。Webブラウザ上では文字化けしていますが、リストアに問題があったわけではないので、図10の画面が表示されれば正常に終了したこととなります。



文字化けした完了画面
図10:文字化けした完了画面
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

まとめ

   DBMS停止中に行うコールドバックアップについてはOracleとPostgreSQLで大きな違いはありません。DBMS稼働中に行うホットバックアップではOracleの方が多機能かつ容易です。

   また紹介したRMANをGUIで実行できるように、Oracleでは「より簡単な操作かつ詳細なバックアップ設計」という点がバージョンを追うごとに着々と実装されています。

   エンタープライズ市場でのニーズに応え、ライバルに打ち勝つためには、こういった面での操作がより簡単に行えることが必要です。それに比べて PostgreSQLの方はV8で少し実装が進んだとはいえ、機能面およびインターフェースの面で遅れをとっているという印象は否めません。

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