SaaSプラットフォームとしてのBizca
SaaSプラットフォームとしてのBizca
今後SaaSの利用が広まれば、SaaSアプリケーションの乱立がユーザ企業にとって問題になると予想される。ユーザ企業としては、利用するSaaS環境を統一することが理想的なはずだ。
Bizcaはこれに向けて、単なるグループウェアではなくSaaSプラットフォームを目指している。アプリケーション購読によって機能の追加を容易 に行えるだけでなく、使いやすいユーザインタフェースやシステム連携に必要な基本機能をプラットフォームとして提供している(図5)。
プラットフォームの特徴としては、前述の「シングルページアプリケーション」のほかに以下のようなものがあげられる。
使いやすい管理画面
SaaSのメリットは、中堅・中小企業で発揮されると考えられるが、特に中小企業にはスキルが高い専任の情報システム管理者がいないケースも多い。このため、管理者の負荷を軽減するために、管理者機能を使いやすくすることを目指している。
視覚的な画面
例えば、企業の組織体制を定義する画面では、ツリービューによる視覚的な画面を提供している(図6)。
直感的な操作
例えばトップページの画面配置は、マウスによるドラッグアンドドロップで直感的に変更できる(図7)。
多言語対応
2007年11月に、多言語への対応を予定している。オフショアなどが広がりつつあるビジネス背景に合わせ、多国籍チームの仕事を支援できることも重要となる。なお、11月時点では日本語および中国語に対応する予定だ。
まとめ
ASPやSaaSに共通するメリットは「すぐに使えて初期コストが低く、導入が容易である」といった点だ。その上でBizcaならではのメリットと して、使いやすいユーザインタフェースを備えた点や、ユーザサイドで容易に管理できる、インターネットを活かした他システムとの連携、グローバルな利用へ の対応などがある。
今後予想されるSaaSの乱立が現実のものとなった時、Bizcaが備えるサービスの拡張性は重要な点になってくるといえるだろう。
記事協力:アスタリクス
バックナンバー
この記事の筆者
“オープンソース技術の実践活用メディア” をスローガンに、インプレスグループが運営するエンジニアのための技術解説サイト。開発の現場で役立つノウハウ記事を毎日公開しています。
2004年の開設当初からOSS(オープンソースソフトウェア)に着目、近年は特にクラウドを取り巻く技術動向に注力し、ビジネスシーンでOSSを有効活用するための情報発信を続けています。クラウドネイティブ技術に特化したビジネスセミナー「CloudNative Days」や、Think ITと読者、著者の3者をつなぐコミュニティづくりのための勉強会「Think IT+α勉強会」、Web連載記事の書籍化など、Webサイトにとどまらない統合的なメディア展開に挑戦しています。
また、エンジニアの独立・起業、移住など多様化する「働き方」「学び方」「生き方」や「ITで社会課題を解決する」等をテーマに、世の中のさまざまな取り組みにも注目し、解説記事や取材記事も積極的に公開しています。
筆者の人気記事
Think ITでは、技術情報が詰まったメールマガジン「Think IT Weekly」の配信サービスを提供しています。メルマガ会員登録を済ませれば、メルマガだけでなく、さまざまな限定特典を入手できるようになります。


