運用管理の4つのフェーズをカバー
運用管理の4つのフェーズをカバー
通常、ITインフラ運用管理は表2の4つのフェーズから構成されいる。OMWでは、それぞれのフェーズをサポートするさまざまな機能を提供している。
- 1. 障害検知
- システムで発生しているトラブルを検知する。検知はログの解析、プロセスの死活監視、システムリソースのモニタなど多様な方法で行う。
- 2. 調査・対応
- 障害の原因を調査し、対応を行う。過去に発生した障害のデータ、ツールにうめこまれた障害対応手順、サポートツールの活用といったOMWが提供する機能により、一次対応の対処時間を短縮する。
- 3. 記録
- 障害対応履歴、障害内容を記録する。監視オペレータはこの情報を活用することで、運用業務を効率化することができる。
- 4. 分析
- OMWはシステム障害を未然に防ぐために有効なパフォーマンスレポートや、トラブル対応時間、トラブル発生傾向を解析し、運用を効率化するための運用レポートを提供する。
OMW管理コンソールの画面は表2の機能を満たし、かつ監視オペレータや管理者に対する操作性が考慮された作りになっているのが特徴だ。
OMWのコンソール画面は、操作対象を選択するための「コンソールツリー」と、選択された操作対象の情報を表示するための「詳細ペイン」の2つから構成されている。さらに詳細ペインには「サービスマップ」や「メッセージブラウザ」を表示する。
サービスマップでは、インフラに発生した障害がどのサービス・ユーザへ影響を及ぼすのかを確認することができる。この情報によって障害対応の優先順位を判断することが可能だ。
メッセージブラウザには、実際に発生した障害の内容が各環境に合った形で表示される。
また、コンソールに表示する内容は、例えばユーザAにはOS関連の情報、ユーザBにはアプリケーション関連の情報といったように、個別に設定することが可能だ。
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