イーゲルと東京大学情報基盤センター、純国産セキュリティ対策仮想マシンモニタの最新版をリリース
イーゲルと東京大学情報基盤センターの品川高廣准教授らの研究グループは5月15日、純国産の仮想マシンモニタBitVisorの最新版であるVersion 1.4をリリースした。
BitVisorは、セキュリティ対策を主たる目的として開発された、純国産オープンソースの仮想マシンモニタ。デスクトップPCやノートPCなどにBitVisorを導入することで、既存のOSに特別な変更を加えることなく、ハードディスク、CD/DVD-ROMドライブ、USBメモリの暗号化、ICカードによるID管理及びUSBやIEEE1394などの物理ポートに対するアクセス制御を実現する。
BitVisorは、OS上で動作する類似ソフトウェアと異なり、これらの機能を仮想マシンモニタ内で行うことによって、ユーザーにセキュリティソフトウェアの存在を意識させることなく、より高速に、かつ安全に動作する。BitVisorは、インテル ヴァーチャライゼーション・テクノロジー(Intel VT)、及び AMD Virtualization(AMD-V)Technologyに対応するプロセッサを備えた環境にて利用することができる。
新バージョンでは、UEFI対応が追加された(32ビットUEFI環境は未対応)。UEFIは、PC環境で従来より用いられているBIOSを、よりセキュア、かつ利便性の高いものに置き換える仕様。 UEFIは、近年のPC環境(Windows8デスクトップ・ノートPC、Macintosh等)において、標準になりつつある。UEFI対応により、OSの高速起動、2.2TB以上の大容量ハードディスクからのOS起動、GUIによるシステム基本設定などのUEFIの利点を生かした最新のPC環境においてもBitVisorの利用が可能になった。
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