mixiアプリを動かしてみよう(応用編)

2010年9月29日(水)
森 和之

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さて、この連載も折り返し地点が近づいています。ソーシャルアプリとは何かを学んで、何ができるかを学んだ今、こんなの作りたい!あんなの作りたい!といった素晴らしいアイディアが浮かんでいるかもしれません。そのアイディアが本当にイケてるかどうかは自分ひとりで考えていてもわかりにくいものです。そのようなときは、チームを作ってコンテストに応募してみるのもいいでしょう。

人間というのは不思議なもので、何でも作ってください!となるとあまり動かないのに、時間制限があったり、ルールの制限があるほど人は燃えるようです。コンテストという限られた条件に本気で取り組んでみることで、今まで考えていなかったようなアイディアが浮かんでくることもあります。

ソーシャルアプリは新しい概念で既存の知識だけではヒットアプリを作ることは難しく、ソーシャルアプリの手本や、ソーシャルアプリを作れる人が不足しています。

私の認識している限り、以下のようなコンテストがあるようです。すでに応募を終了しているものも含みますが、どのようなアプリを作ればいいか参考になると思いますので応募終了したコンテストも載せておきます。

勉強会に参加してみるのもひとつの手です。OpenSocialやmixiアプリのような新しいモノは頻繁に勉強会が開催されます。そのような勉強会では、すでに成功した人たちがその成功の秘訣を直接教えてくれることもあり、非常に面白いです。勉強会が終わった後はたいてい懇談会も一緒に開催されます。こんなふうにやって失敗した、ユーザーはこんなふうに感じるとか、アプリを作って運用してみて初めて分かる問題もあります。

そのような勉強会では聞きにくいようなことも、懇談会で気になる人に聞いてみるのもいいかもしれません。勉強会ではそれに興味がある人達が集まるので、非常に面白く、やる気が湧いてきます。ぜひ一度参加してみることをおすすめします。

mixiが主催するイベントも毎年開催されています。このイベントでは、mixiアプリはもちろんですが、それだけでなくmixi Platform戦略全体の詳しい話を聞けるいい機会になります。mixiの中の人と直接交流出来る機会でもありますので、参加してみるといいでしょう。

「mixi meetup 2010 -Social Leaders Conference-」(現在は終了)

今回は実際にmixiアプリを作ってみました。基本的なことばかりでつまらなかったという方もいるかも知れません。現在世界中で注目されているソーシャルゲームですが、多くのアプリでそれを影から支えてきた技術の一つにFlashがあります。インタラクティブコンテンツはHTML5でも作ることが出来ますが、クロスブラウザ・普及率・開発しやすさでは、まだまだFlashの足元にも及びません。

もちろんmixiアプリはFlashをサポートしています。Flashを使うことで、画像・音楽・動画を手軽に扱えるようになります。表現力がぐっと上がり、より作りたいものが作れるようになるでしょう。次回は、Flashを使ってさらに本格的なmixiアプリを作ってみたいと思います。お楽しみに!

株式会社ミクシィ

パートナーサービス部 第1プラットフォーム開発チーム
1985年生まれ。2007年に株式会社ミクシィの最初の新卒として入社。Find Job !の開発を半年間経験したのち、mixi開発グループに移動。mixiアプリのプロジェクトの立ち上げから開発を担当し、以降現在までmixiアプリ及び mixi Platformの開発をしている。

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