TransitionEffectによる特殊効果を伴った画像表示
Blend4でのGotoStateActionの設定
GotoStateActionアクションを使用してトリガーを指定します。BlindsButtonと状態のBlinds、SmoothSwirlGridButtonと状態のSmoothSwirlGrid、WaveButtonと状態のWaveを関連付ける、GotoStateActionアクションを設定します。
「アセット」パネルから「ビヘイビアー」を選択し、GotoStateActionアクションを「オブジェクトとタイムライン(B)」内のBlindsButton上にドラッグ&ドロップします。BlindsButtonの子としてGotoStateActionが追加されます(図21)。
図21:GotoStateActionをBlindsButton上にドラッグ&ドロップする |
BlindsButtonの子として追加されたGotoStateActionのプロパティを設定します。[トリガー]内のEventNameが「Click」になっているのを確認してください。次に、TargetNameプロパティの横に付いている[…]ボタンをクリックします。「要素の選択」画面が表示され、要素の一覧が表示されます。「ターゲットにする要素の選択」にImageShowAreaを指定します(図22)。ImageShowAreaはTransitionEffectImageShowに付けたx:Nameです。[共通プロパティ]内のStateNameに、BlindsButtonがクリックされた時の状態である、Blindsを選択します(図23)。必ず先にTargetNameプロパティを設定してから、StateNameを選択してください。TargetNameを指定していない場合は、StateNameに何も表示されませんので、注意してください。TargetNameプロパティは「詳細プロパティの表示」をクリックすると表示されます(図22)。
図22:TargetNameプロパティの値を「ターゲットにする要素の選択」内から指定する(クリックで拡大) |
図23:StateNameプロパティの値を選択する |
以上の手順でSmoothSwirlGridButtonとWaveButtonにGotoStateActionを追加し、それぞれのプロパティを設定していきます。TargetNameには全てImageShowAreaを指定します。
全て設定すると「オブジェクトとタイムライン(B)」内の各Buttonの子としてGotoStateActionが追加されています(図24)。
図24:各Buttonの子としてGotoStateActionが追加されている |
以上でBlend4の設定は全部完了です。Blend4の操作を終わり、VS2010に戻ります。
MainPage.xaml内にTransitionEffectImageShowButtonユーザーコントロールを取り込む
ソリューションエクスプローラー内からMainPage.xamlを選択します。 するとMainPage.xamlのデザイン画面に3つのボタンの並んだTransitionEffectImageShowButtonユーザーコントロールが表示されます(図26)。 VS2010メニューの「デバッグ(D)/デバッグ開始(S)」と選択して実行してみましょう。どうですか?うまくTransitionEffect効果が機能しましたか?ほかにもいろいろなTransitionEffectが用意されていますので、今回の手順で各自が試してみてください。 書き出されるTransitionEffectImageShowButton.xamlのコードはリスト2です。
図25:
図26:MainPage.xamlのデザイン画面にTransitionEffectImageShowButtonユーザーコントロールが表示された(クリックで拡大)
リスト2書き出されたXAMLコード(TransitionEffectImageShowButton.xaml)
<UserControl
xmlns="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml/presentation"
xmlns:x="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml"
xmlns:d="http://schemas.microsoft.com/expression/blend/2008"
xmlns:mc=http://schemas.openxmlformats.org/markup-compatibility/2006
(1)localという名前空間を宣言しています。
xmlns:local="clr-namespace:SL4_TransitionEffect" ■(1)
xmlns:i="http://schemas.microsoft.com/expression/2010/interactivity" xmlns:ei="http://schemas.microsoft.com/expression/2010/interactions" x:Class="SL4_TransitionEffect.TransitionEffectImageShowButton"
mc:Ignorable="d"
d:DesignHeight="300" d:DesignWidth="400" Width="800" Height="600">
<Grid x:Name="LayoutRoot" Background="White">
<TextBlock Height="62" HorizontalAlignment="Left" Margin="16,12,0,0" x:Name="TextBlock1" Text="TransitionEffcet" VerticalAlignment="Top" Width="390" FontSize="40" FontWeight="Bold" />
(2)各Buttonに<ei:GotoStateAction>要素が記述され、TargetNameとStateNameプロパティが設定されています。
<Button Content="Blinds" Height="39" HorizontalAlignment="Left" Margin="16,88,0,0" x:Name="BlindsButton" VerticalAlignment="Top" Width="118" >
<i:Interaction.Triggers>
<i:EventTrigger EventName="Click">
<ei:GoToStateAction TargetName="ImageShowArea" StateName="Blinds"/> ■(2)
</i:EventTrigger>
</i:Interaction.Triggers>
</Button>
<Button Content="SmoothSwirlGrid" Height="39" HorizontalAlignment="Left" Margin="16,133,0,0" x:Name="SmoothSwirlButton" VerticalAlignment="Top" Width="118" >
<i:Interaction.Triggers>
<i:EventTrigger EventName="Click">
<ei:GoToStateAction TargetName="ImageShowArea" StateName="SmoothSwirlGrid"/>■(2)
</i:EventTrigger>
</i:Interaction.Triggers>
</Button>
<Button Content="Wave" Height="39" HorizontalAlignment="Left" Margin="16,178,0,0" x:Name="WaveButton" VerticalAlignment="Top" Width="118" >
<i:Interaction.Triggers>
<i:EventTrigger EventName="Click">
<ei:GoToStateAction TargetName="ImageShowArea" StateName="Wave"/>■(2)
</i:EventTrigger>
</i:Interaction.Triggers>
</Button>
(3)TransitionEffectImageShowユーザーコントロールを取り込んでいます。x:NameにはImageShowAreaと指定しています。
<local:TransitionEffectImageShow x:Name="ImageShowArea" Width="640" Height="480" Margin="140,88,20,32" /> ■(3)
</Grid>
</UserControl>
ロジックコードはありません。
「TransitionEffectによる特殊効果を伴った画像表示」サンプルプログラム
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- 画像を鏡に映したように表示する
- X軸を中心に画像が回転して入れ替わる
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