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クラウド基盤ミドルウェア「CloudStack」とOpenStackへの取り組み

2011年8月11日(木)
北瀬 公彦

CloudStackのシステムアーキテクチャ

ここでは、CloudStackのシステムアーキテクチャ概要について説明する。CloudStackは主に4つのコンポーネントで構成される。

Management Server
クラウドシステム内にある管理サーバーで、ユーザーインターフェースの提供、イベント管理、クラウドメタデータ管理(MySQL)、ポリシー管理、VMへのリソース(ストレージ、ネットワークなど)の割り当て管理を行う。必要に応じて、MySQLのレプリケーション機能を使用すると冗長化構成をとる事が可能である。
Computing node
VMを起動するノード。起動するVMはManagement Serverから割り当てられる。XenServerやKVMなどのハイパーバイザーに相当する。このノードで動作する仮想マシン上での対応OSは、各ハイパーバイザーに依存する。
Primary Storage
仮想マシンの仮想ディスク領域を提供する。NFS, iSCSI, FCなどが利用可能である。
Secondary Storage
仮想マシンのテンプレートイメージ、スナップショット、ISOイメージなどの領域。NFSが利用可能である

図2:Pod
Cluster
ハイパーバイザーでクラスター構成(複数のハイパーバイザーをグルーピング)をとる事で、VMのライブマイグレーションなどを行う事が可能である。VMwareでクラスター構成をとる際には、vCenterサーバーが別途必要になる。XenServerでは、クラスターをリソースプールと呼び、別途リソースプールを構成する際に管理サーバーを必要としないのも特徴である。
Pod
Podは、CloudStackでスケーラブルなクラウドを構成する際の1つの要素で、一般的には、1つのラックで構成され、Computing Nodeと、Primary Storage、L2スイッチで構成され(Management Serverは必須ではない)、1つのClusterと1つのPodは、1:1で構成される事が多い。
Zone(Availability Zone)
ZoneはCloudStackでスケーラブルなクラウドを構成する際の1つの要素で、複数のPodと複数のSecondary Storageで構成され、一般的には、1つ以上のL3スイッチを含んでいる事が多い。

図3:Zone

CloudStackは複数の拠点のデータセンターで構成されたZoneを管理する事も可能である。各Zoneは、それぞれいくつかのPodで構成されており、Management Serverは、複数のZoneを集中管理する事が可能である。MySQLのレプリケーション機能を使用する事で冗長化構成をとる事が可能である。

図4:大規模環境
CloudStackのインストール
CloudStackのインストール、設定については、CREATIONLINE社で公開されているので、こちらを参照するといいだろう。
CloudStackの今後の予定
OpenStackの分散ストレージ(Swift)をCloudStackのSecondary Storageとして利用可能にする事や、NetScalerのサポート、Hyper-Vへの対応などを順次行っていく予定である。その中でもCloudPortalと呼ばれる製品により、クラウドサービス事業者向けに付加機能を提供する予定である。例えば、より詳細なアカウント管理機能や、CloudStackで構成しているIaaSサービスを利用するパートナーに対しての管理機能や、課金レポート、カスタマーサポート機能、ダッシュボード機能などがこれにあたる。
CloudStack Day Japan 2014実行委員

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