Windows Server 8のPowerShell3.0とIIS8.0
注意:ここで紹介されている機能や設定方法は、開発者向けのバージョンであるため今後のベータ版や製品版では変更がある可能性があります。
ここ最近のニュースとして、2月9日に米マイクロソフトが行った報道向けの案内によると、Windows 8 プレス向けのイベントを2月29日に開催し、コンシューマープレビュー版(これまでのベータ版)を公開するとのことです。
さて、前回の連載第2回では、DHCP、DNS、Active Directoryの基本的な設定を紹介しました。第3回では、バージョンアップしたPowerShell、IIS8を紹介していきます。
PowerShell
この章では、バージョンアップしたPowerShellを紹介していきます。Windows Server 8ではPowerShell 3.0が利用可能な形で含まれています。
Windows Server 2008とWindows Server 8のバージョン比較のため[$PSVersiontable]を参照してみると、Windows Server 2008ではPSVersionが2.0、Windows Server 8では3.0とバージョンアップが行われています。
Windows Server 2008
画像をクリックすると拡大表示します。 |
Windows Server 8
画像をクリックすると拡大表示します。 |
PowerShell3.0については、すでにWindows Management Framework 3.0のCTPに含まれて公開されており、Windows 7 SP1およびWindows Server 2008 R2 SP1で利用可能です。
(参考:Windows Management Framework 3.0 - Community Technology Preview (CTP) #2)
PowerShell3.0について、Windows Management Framework 3.0(CTP)内で新たな機能として7つ書かれています。
- ワークフロー(Workflows)
- 強固なセッション(Robust Sessions)
- スケジュールされたジョブ(Schedules Jobs)
- 委任管理(Delegated Administration)
- 簡易言語の構文(Simplified Language Syntax)
- コマンドレッドのディスカバリー(Cmdlet Discovery)
- Show-Command
PowerShell3.0について説明していきます。
(1)Windows Server 2008 R2とWindows Server 8のインストール直後のコマンドの数を比較
Windows Server 2008 R2
Windows Server 8
PowerShell3.0ではコマンド数は約2倍に増えています。
(2)Windows Server 2008 R2とWindows Server 8のインストール直後のモジュールの数を比較
Windows Server 2008 R2
Windows Server 8
Windows Server 8のPowerShell3.0ではインポートされているモジュールが増えています。PowerShell3.0経由で設定等が楽になりそうです。