データベースを高速化してボトルネックを解消! SSDをフル活用できるエンジニア指向のVPSサービスとは
CPU、メモリもグレードアップ、NTTPCの「WebARENA® VPSクラウド」にSSDタイプが登場
Webサイト制作やWebアプリケーション開発、ゲームコンテンツ制作などに携わるエンジニア指向のクラウドサービスを提供したい——。そんな思いからNTTPCコミュニケーションズが提供しているのが「WebARENA VPSクラウド」である。
これは、NTTPCならではの大容量バックボーンによる快適なアクセス環境、堅牢なデータセンターに設置されたプラットフォーム、豊富な運用ノウハウによる高い信頼性などを特長とするVPS(仮想専用サーバー)サービスだ。さらにNTTPCコミュニケーションズでは、開発エンジニアを中心とするユーザーとのコンタクトを通じて、さまざまな要望を直接ヒアリングすることで、サービス拡充に臨んでいる。
そうした絶え間ない機能強化を進める中、WebARENA VPSクラウドに新プランが登場した。30GBのフラッシュドライブをインスタンス(仮想サーバー)に割り当てることができる「SSDタイプ」である。
同社データセンタ事業部ホスティングサービス部でサーバプラットフォームを担当する主査の萩原正浩氏によると、同サービスの狙いはI/Oパフォーマンスの向上にある。
「例えば、ECサイトへのアクセスが急増し、バックエンドで運用しているDBサーバーの処理能力がサービス全体のボトルネックになっている場合など、SSDタイプインスタンスを利用することでレスポンスを大幅に改善することができます」
従来から提供してきたHDDを単純にSSDに置き換えただけではない。同社データセンタ事業部ホスティングサービス部でホスティングサービスを担当する宮本史氏は、次のように語る。
「HDDを実装した既存タイプ(HDD-Sタイプ)の仮想CPUが2コア、メモリ容量が2GBだったのに対して、SSDタイプは仮想CPUを4コア、メモリ容量を6GBに拡張しています。また、VPSクラウドを構成する各ノードの稼働状況をモニタリングしており、特定の物理リソースに負荷が集中しないようにチューニングや制御を行っています」
こうして、バランスのとれたスペックの充実とマルチテナント環境における運用の適合化、それに加え、大容量バックボーンによる快適なネットワークが揃うことで、SSDが持つ高パフォーマンスをフルに発揮できる環境が整ったのである。
「データベース処理の比較では、SSDタイプはHDD-Sタイプの2〜3倍のパフォーマンス向上が期待できます」(宮本氏)というのが、導入効果の目安だ。
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