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10人に1人は、貴社のWebサービスを使えません

2014年3月5日(水)

Webサービスが使えないなんて!?

 

 「うちのWEBサービスが使えないってどういうことよ!」、「うちのWEBサービスは誰でも使えるよ」。思わずそう言いたくなるタイトルですね。

 通常、WEBシステムなどの情報システムを構築する人は、“誰でも使えること”を念頭において設計や、開発をしていることと思います。「使い方が分かる人、使いこなせる人だけが、自分たちのシステムを使えば良い」と考えている人はまれでしょう。ほとんどの人は、「できるだけ多くの人に使ってもらいたい」と考えるはずです。

 では、実際に皆さんのシステムは誰でも利用できるよう設計されているでしょうか。想像してみてください。もしあなたが事故や病気で失明したり、両手が使えなくなったりしたら、あなたの作ったシステムを利用できるでしょうか?

 たぶん、ドキッとされる方も多いと思います。そう、私たちは知らず知らずの間に、健常者と呼ばれる人たちを前提としがちなのです。もちろん、「そういう人は想定していないから」とおっしゃる設計者もいらっしゃるでしょう。そうした判断は果たして正しいのでしょうか。

 一見、健常者に見える人でも、実は、どこかしらハンディキャップを持っているものです。「私にはハンディなどない、パーフェクトだ!」という人って、実は本当に少ないのです。念のためにお断りしておきますが、私はハンディキャップも一つの個性であり、特性だと考えています。人には個性があります。いろいろな特性も持っています。ハンディキャップもその1つなのです。

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