CDPを使ったLANトポロジの分析[隣接デバイスやインタフェースの情報取得]
2015年1月19日(月)
今回は、「CDPを使ったLANトポロジの分析」について説明します。CDP(Cisco Discovery Protocol)はCisco独自のプロトコルであり、このプロトコルを使ってLANの分析を行います。
■CDPのshowコマンド[その1]
まずは、CDPのコマンドの以下の例題を通じて、そうしたコマンドの内容を理解していきましょう。
※『シスコ技術者認定試験 公式ガイドブック Cisco CCENT/CCNA ICND1 100-101J』 p.264より抜粋。
CDPとは、Cisco独自のレイヤ2(データリンク層)で動作するプロトコルです。隣接するCiscoデバイスのホスト名などの情報を取得することができます。しかしながら、Cisco独自のプロトコルのために、Ciscoデバイスのみの検出が可能になります。
CDPのコマンドとしては、CDPを有効にするコマンドなどいろいろとあります。以下、それらのshowコマンドを列挙します。
show cdp ………CDPの全体の設定を表示します。
show cdp neighbors ………隣接デバイスの情報を表示します。
show cdp neighbors detail ………隣接デバイスの詳細な情報を表示します。
show cdp entry エントリー名 ………指定したエントリー名の隣接デバイスの詳細な情報を表示します。エントリー名の代わりに*を指定すると、隣接するすべてのデバイスの詳細な情報が表示されます。
show cdp interface インタフェースID ………インタフェースの情報のみ表示します。
先の例題では、隣接するデバイスのIOSのバージョンに関する情報を表示できるコマンドについて、選択肢から選ぶ必要があります(自身のデバイスではshow versionコマンドを使用します)。
選択肢bのコマンドはCDP全体の設定を表示しますが、IOSのバージョンなどの情報は表示しません。cは隣接デバイスの情報は表示しますが、インタフェースや名前などだけでIOSについては表示しません。aとdのコマンドの書式は間違っています。以上のことから、eとfが正解になります。
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