仮想マシンにCentOSをインストールする

2015年3月19日(木)
大月 宇美(おおつき たかみ)できるシリーズ編集部

追加の設定画面が表示される

インストール後の「ようこそ」画面が表示される。追加のセットアップ作業が必要

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ライセンスに同意する

ライセンスへの同意が求められる

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ユーザー名とパスワードを設定する

一般ユーザーを登録する

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日付と時刻を設定する

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NTPサーバーと同期させる

NTPサーバーの一覧が表示される

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メモリの警告が表示される

メモリの警告が表示される

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セットアップを終了する

画面を閉じてCentOSのセットアップを終了させる

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ログイン画面が表示される

インストールと追加モジュールのセットアップが完了した。ログイン画面が表示された

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ログインする

パスワードの入力欄が表示された

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CentOSのデスクトップが表示された

ログインが完了した

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シャットダウンする

いったんシステムをシャットダウンする

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シャットダウンメッセージが表示される

シャットダウンメッセージから、[シャットダウン]を選ぶ。シャットダウンを実行するとCentOSが終了すると同時に仮想マシンも閉じられる

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CentOSを終了するには

ここまでの手順では、ウィンドウメニューからシャットダウンを選びましたが、コマンドラインからシャットダウンやリブートを行うことができます。シャットダウンを行うには、rootに切り替えてから、「shutdown -h now」、リブート(再起動)するには、「reboot」を実行します。OSをシャットダウンせずに仮想マシンを終了すると、OSのイメージが壊れる場合があるため、必ずシャットダウンしたあとで、仮想マシンを終了してください。

仮想マシンを終了するには

仮想マシンを終了する場合、CentOSをシャットダウンする方法と、[仮想マシン]メニュー−[閉じる]([HOST]+Qキー)を実行し、イメージを保存する方法があります。

CentOSを起動(再実行)するには

ここでシャットダウンを実行すると、仮想マシンが終了し、最初の画面に戻ります。CentOSを再実行するには、最初と同様に、仮想マシンを選択して[起動]をクリックしてください。前回の終了時の状態(この場合は、シャットダウン後のログイン画面)で仮想マシンが起動します。

コマンドライン端末を表示する

メニューを表示する

VirtualBoxからCentOSを起動してログインしておく

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端末を起動する

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端末が表示される

コマンドライン端末が表示された。以降の操作は、端末を使って行う

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Linuxでは、多くの操作を端末を使って行う

デスクトップから起動するには

端末はよく使うツールなので、デスクトップにアイコンを表示しておくと便利です。それには、[アプリケーション]メニューを表示し、[システムツール]−[端末]を右クリックして、[このランチャをデスクトップへ追加]をクリックします。デスクトップに[端末]のアイコンが表示され、ダブルクリックで起動できるようになります。

端末について

CentOSのアプリケーションメニューに標準で登録されているのは、GNOMEデスクトップ端末(ターミナル)です。日本語の表示にも対応しており、デフォルトでは、UTF-8に設定されています。利用環境によっては、EUC、SHIFT-JIS、ISO-2022-JPにも設定可能です。画面のサイズだけでなく、色、フォント、拡大・縮小など、さまざまなカスタマイズが可能な、高機能な端末ソフトウェアです。

コマンドの入力について

Linuxに限らず、UNIX系のOSではコマンドラインでの入力によってOSの操作や設定を行うのが一般的です。WindowsやMacOSが当たり前の時代になり、LinuxもGNOMEがGUIとして一般化してきましたが、まだまだコマンドラインでの入力が幅を効かせています。コマンドラインで効率的に入力を行うには、ヒストリ機能(直前のコマンドを実行する!、øでコマンドの履歴を検索など)、文字の補完機能(t)を使うことをお勧めします。

rootユーザーでのコマンド入力について

Windowsでは、管理者と一般ユーザーという呼び方をしますが、Linuxでは、rootというユーザー名が管理者アカウントとして決められています。一般ユーザーに対して、rootアカウントはスーパーユーザーと呼ばれ、「どのユーザーが所有しているファイルでも読み書きできる」権限が与えられています。逆に言えば、誤ってLinuxの動作に必要なファイルも削除する可能性もあるため、通常の操作では、一般ユーザーの権限で行い、システムのアップデートやバックアップといった重要な作業を行うときにのみ、rootのアカウントを使用します。

rootユーザーで操作する

rootユーザーで操作するためのコマンドを入力する

  1. コマンドを入力
  2. CentOSのインストール時に設定したrootユーザーのパスワードを入力する
[user@www ~]$ su -z
パスワード:
[root@www ~]#

プロンプトが変わり、rootユーザーとして操作できるようになった

viを使ったファイルの編集について

本書では、設定ファイルの編集に、viというスクリーンエディタを利用しています。viは、キーボードのホームポジションで操作がしやすいようになっていることや、コマンドモードとテキストモードという2つのモードがあるのが、特徴といえるでしょう。コマンドモードはviに対する命令を実行するモードで、入力された文字は、viに対するコマンドとして受け取られます。それに対してテキストモードは、テキストの入力、編集を行うモードです。CentOS 6.xでは、viクローンのvim(vi improved)にエイリアスされています。vi起動時にヘルプを参照するには、「:help」、コマンドラインで参照するには、「man vim」と入力してください。また、vimには、有用なチュートリアルも用意されています。コマンドラインで「vimtutor」と入力すると、右の画面が表示されます。初めてviを使う方は、このチュートリアルを利用されるとよいでしょう。

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この記事のもとになった書籍
できるPRO WordPress -- Linuxユーザーのための構築&運用ガイド

大月 宇美 著/できるシリーズ編集部 著
価格:2,500円+税
発売日:2014年12月19日発売
ISBN:978-4-8443-3732-4
発行:インプレスジャパン

できるPRO WordPress -- Linuxユーザーのための構築&運用ガイド

本書では、WordPressの導入と運用について、これから始めたいと思っている方を対象に、基本から応用へ、作業や操作を少しずつ、着実に進めていけるよう解説しています。

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著者
大月 宇美(おおつき たかみ)

1964 年、茨城県生まれ。コンピュータ商社、出版社勤務を経て1999 年に独立。コンピュータ書籍を中心に、執筆・編集・校正などを幅広く手がける。著書に『ひと目でわかるOutlook2013』(日経BP 社)、『新標準HTML & CSS3 辞典』(インプレスジャパン)ほか。

著者
できるシリーズ編集部

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