ESBの本命、JBoss Fuseを知る 2

JBoss Fuseの開発

JBoss Fuseの開発

JBoss Fuseでは、Eclipseベースの開発ツールであるJBoss Developer Studioに、Fuseのプラグインをインストールした開発環境が用意されています。

Camelルートの開発画面

図6:Camelルートの開発画面

前項でも触れたように、Camelルートは各コンポーネントを「.」(ドット)で連結していく等、シンプルながら独特の開発スタイルとなっています。中には違和感を持たれた方もいらっしゃるでしょう。そんな違和感を取り除くのが、JBoss Developer StudioのFuseプラグインとなります。Fuseプラグインでは、図6のようにパレットに用意されているコンポーネントを選択し、フィールドにドラッグ&ドロップすることで、グラフィカルにCamelルートを定義します。

矢印(パイプ)で各コンポーネントを繋ぐという非常に直感的な操作で開発を進められ、メンテナンス性も非常に高いインターフェースが提供されています。また各コンポーネントのプロパティも、Java開発のデファクト・スタンダードであるEclipseのインターフェースを踏襲することで、より汎用的な開発スタイルになるように工夫がされています。

もちろんJBoss Fuseの開発は必ずしもJBoss Developer Studioを利用しなければならないという訳ではありませんので、開発しやすい方法を選択して利用できます。なお本連載では、JBoss Developer Studioを利用した開発方法でチュートリアルを進めていく予定です。

管理コンソール

管理コンソールは、Webベースの管理コンソールアプリケーション(JBoss Fuse Management Console)と、コマンドラインの2種類が用意されています。

コマンドラインの管理コンソールはKarafベースで、対話的なシエルを利用して、任意のコマンドを発行し、サービスを管理する環境を提供しています。

Webベースの管理コンソールアプリケーションも、Karafコンテナに対する各種設定、管理、メトリック情報の収集など様々な機能を提供しています。

JBoss Fuse Management Console

図7:JBoss Fuse Management Console

JBoss Fuseが提供する主要コンポーネントの説明としては以上となりますが、他にも説明しきれなかった機能がたくさんあります。ぜひFuseを体験していただくためにも、次回はいよいよ実機を使った導入方法について触れていく予定です。

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