ITエンジニアにとっての“雑談力”
はじめに
はじめまして。ITコンサルタントの三好康之です。今回から人を笑顔にする天才、放送作家の大倉利晴さんと一緒に“雑談”をテーマに連載を開始します。今後とも、よろしくお願いいたしします。
皆さんは“雑談”得意ですか?
皆さんは歳の離れた人や異性、環境が全く異なる異業種の人と、楽しい“雑談”はできますか?
筆者は、「情報処理教科書プロジェクトマネージャ(翔泳社)」や「天使に教わる勝ち残りのプロマネ(インプレス)」をはじめ、マネジメント系の本を書いたり、セミナーで教えたりしています。(それらの書籍やセミナーでも書いたり言っていることですが)、マネジメントって結局は対人関係がすごく重要なんですよね。当たり前ですが。
その“対人関係”の潤滑油になるのが“雑談”なのです。考えてみてください。“雑談”がなければ、職場は“指示命令”の言葉しか飛び交わない極寒の世界と化してしまいます。下手すれば家庭よりも長い時間を過ごす職場で仕事なんてできるでしょうか。
特に筆者のように「どんな仕事をするかよりも、誰と一緒に仕事をするかの方が重要」だと考えている人にとっては、雑談のない職場は耐えられません。そういう職場には往々にして笑顔もありませんからね。
もちろん、常識的な“程度”の話です。雑談ばっかりで仕事にならない時の話をしているのではありません。適度でちょっとした“雑談”や“声掛け”は、ストレス解消だけでなく充実感や幸福感を与えることもできます。相手の人生を救うことや劇的に変えることだってあるのです。
“雑談”を制する者は仕事や人生も制する!
たまに“雑談”を“無駄話”と同じように“悪”と考えて否定している人を見かけますが、考え方が古いのか、あるいは無知なのか、自分のために機械のように働くことを期待している鬼なのか、自分の雑談下手を肯定しようとしているのか……その原因はいろいろあるとは思いますが、はっきり言って間違ってます。“雑談”はコミュニケーションの中でも最高に難しいものの1つです。
もちろん、ここで言っているのは周囲に笑顔を与える“雑談”限定です。他人を不快にしたり、傷つけたり、悲しませたりする“雑談”ではありません。
雑談のプロに聞いてみよう!
そこで、本連載では“雑談”についていろいろ考え、自分の“雑談力”を高めていくための方法をプロの方に教えてもらおうと考えています。その教えを元に、
- 雑談で“笑顔”にすることはできるのか?
- 雑談でストレスを軽減することはできるのか?
- 雑談で幸せにすることはできるのか?
など、いろいろと一緒に考えていきましょう。
本連載で教えを乞うプロの方というのは、放送作家の大倉利晴さんです。
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、大倉さんは明石家さんまさんに「よいしょの達人」と命名された芸能人かつ大御所の放送作家です。まさに本連載のテーマに最適な方ですよね。こう言っては何ですが、このようなITエンジニア向けの連載を引き受けてくれただけでも奇跡だと思っています。IT業界にも雑談が上手な人はいるとは思いますし、そのようなことを教えている人もいます。しかし、当たり前ですが、その道のプロには敵いません。
とはいうものの、大倉さんのいる芸能界やマスコミの世界と、我々のいるIT業界にはいろいろな違いがあります。“業務にいい影響を与える雑談”ともなるとなおさらです。IT企業の社内ではお祭りのように盛り上げる必要はありませんからね。そのために、大倉さんの持っている“雑談力(トーク術や人間関係構築術も含む)”について三好が解説を担当することになりました。いろいろな角度から分析し、ITエンジニアが職場で実践できるように補足説明します。そうすることで、大倉さんには自由に“雑談”について語ってもらえると思いますので。
まぁ、どんな形になるのかは筆者自身も楽しみなので、この連載を読んでいただく皆さんとともに楽しんでいけたらいいかなと思っています。“雑談”をテーマにしているのですから、面白く、楽しく進めて行きましょう!
「大倉さ~ん、雑談上手くなる方法教えてください!」
といった感じで、若干、無茶ぶりですが……。
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