人の意識を身体から離脱させる? VRで「幽体離脱」を再現!
2月最初の週も、さまざまな情報が届いています! スマホ用ポジショントラッキングはもちろん、ノキア360度カメラのレンタルサービス開始やVRのベンチマーキングなどなど、どれもこれから先、とても重要になってくるものばかりですので、ぜひご確認ください!
マイクロソフトはWindows Holographic開発者版の早期アクセス用登録を現在受付中!
マイクロソフトはHMD向けのインサイド・アウト方式によるヘッドセットだけでの位置トラッキング、標準化された入力やユーザーのためのストア、開発者向けプラットフォームなどのMRエコシステムを統一しようとしています。
同社は、去年発表したAcer、ASUS、Dell、HP、Lenovo、3Glasses製のHMDを今年(2017年)発売し、より多くの選択肢と低価格な製品を提供します。また、インテル社と共同開発しているPC内蔵型のMRヘッドセットの仕様も発表しています。これらのHMDを用いることで、他のプラットフォームよりも手頃な価格のPCやHMDを通じて、すべての人にMR体験を提供できる、としています。そして、多くの開発者がさまざまなアプリケーションやゲームコンテンツを開発し、MR体験を次のレベルに上げていくことを目指しています。
Windows Holographic Dev Kitに登録を行うことで、新しいHMDへの早期アクセス権および、Windows Holographicに関する最新情報を入手できます。また、MR用アプリケーションやゲームのアイデアがある場合は、関連ツールやHMDの利用が可能になり次第、事前にアクセスできるようにすることを検討しているとのことです。Windows Holographic Developer Kitの登録は数に限りがあり、登録された各プロジェクトを精査して優先順位を付けるとしています。また、NDAおよびハードウェアに関する同意書にサインする必要があります。
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マイクロソフト、Windows Holographic開発者版の早期アクセス用登録を受付中
http://www.moguravr.com/windows-holographic/
オバマ大統領の退任演説で、360度生中継に使用されたノキアの360度カメラOZO 30万円で1日レンタル可能に!
1月30日、ハイエンド映像制作におけるソリューション提案を業務とするエヌジーシー(以下NGC)は、Nokia Technologies Ltd.と販売代理店契約を締結し、Nokia製プロ向け360度VRカメラ「OZO CAMERA(オゾ カメラ)」の日本国内での出荷を開始しました。また販売と併せ、2月1日より必要機材一式のレンタルサービスを開始します。
「OZO CAMERA」は、プロ用の360度カメラで、8つのカメラと8つのマイクを搭載していることが特徴です。また、「VRリアルタイム・モニタリング機能」を搭載し、撮影中の映像をHMDでリアルタイムに確認することができます。最近では、オバマ大統領の退任演説の360度生中継に使用されました。
日本ではすでに株式会社アスクと、三友株式会社が550万円で販売を開始しており、NGCの取り扱い開始により、国内での販売は3件目となります。「OZO CAMERA」だけでなく、必要機材としてNGCが組んだワークステーションやデジタルカートリッジ(オプション)の販売も行っているほか、OZO CAMERA、ワークステーション、デジタルカートリッジはそれぞれ3つを別々にレンタル可能であるとのことです。「OZO CAMERA」の詳細なスペックは本ニュースの詳細からご確認ください。
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ノキアの360度カメラOZOが30万円でレンタル可能に
http://www.moguravr.com/360-camera-ozo-rental/
スマホVR用ポジトラキット「NOLO」クラウドファンディング初日にゴールの5万ドルを達成!
LYRobotix社は、ハイエンドVR体験の特徴であるポジショントラッキングとモーショントラッキングをスマートフォンで実現するデバイス「NOLO」に関するクラウドファンディングを開始しました。現在、Kickstarterにてプロジェクトページが開設されています。日本時間1月31日未明より開始され、すでに5万ドルのゴールを達成済です。現在選択可能となっている支援コースは全11種類、価格は99ドル(約1万1,000円)から439ドル(約5万円)(89ドルは売り切れ)までとなっています。実際に使用するイメージ図の画像・動画もプロジェクトページ上に掲載されています。
NOLOは、任意のスマホ用VRゴーグルにマウントするヘッドセットマーカー、1つのベースステーション、2つのハンドコントローラーで構成されるモーショントラッキングシステムです。Androidスマートフォンに対応しています。トラッキングの頻度は60Hz、レイテンシーは20ミリ秒以下とのこと。NOLOの特徴は、マーカーを装着しどこか手近な場所にベースステーションを置くだけで、スマホでのVR体験でも、まるでHTC Viveのように歩き回ることのできる「ルームスケール」のVRが実現することにあります。モバイルVRでルームスケールを実現しているだけでなく、携帯性を実現しているという点もポイントです。発送開始は2017年5月を予定しています。
なお、本デバイスは先日開催された世界最大のエレクトロニクスの展示会「CES2017」にも出展されていました。Mogura VRでは、実際に体験したレポートも掲載していますので、こちらも併せてご確認ください。
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スマホVR用ポジトラキット「NOLO」クラウドファンディング初日にゴール達成
http://www.moguravr.com/nolo-vr/
「Apollo 11 VR」のチームが新たに「タイタニックVR」のKickstarterを開始! Steamでデモ版配信中!
「Apollo 11 VR」を手掛けたImmersive VR Educationが、新たにタイタニック号を題材にしたVRゲーム「Titanic VR」の制作に向けて、Kickstarterキャンペーンを開始しました。
Immersive VR Educationが2016年4月にリリースした月面体験「Apollo 11 VR」は、Vision SummitやThe Proto Awards 2016(臨場感、作曲、教育の3部門)など多くの賞を獲得しました。チームは次のプロジェクトとして「Titanic VR」を発表、10月には同プロジェクトのKickstarterキャンペーンを告知。そして1月31日、「Titanic VR」のKickstarterキャンペーンを開始しました。期限は3月3日まで、目標金額は5万ユーロ(約600万円)となっています。
本作は、1912年に大西洋を横断中、衝突事故により数多くの乗客とともに沈没した豪華客船タイタニック号の謎を追うVRアドベンチャー。プレイヤーはノバスコシアの架空の大学で海洋考古学の准教授を務めるEthan Lynch博士となって、タイタニックが沈没した北大西洋の底へ。不思議な投資家からの資金提供を受けて、博士と博士候補Jean Robinsonは1世紀の間眠っていた豪華客船へと乗り込み、その謎へと迫っていきます。潜水艦を操作し沈没船を探索したり、ROV(潜水探査機)をアップグレードしたりして、タイタニック号のすべての謎を解明しましょう。
本作はOculus Rift、HTC Vive、PlayStation VRに対応するほか、通常のPCやPlayStation 4でのプレイにも対応予定です。2月1日より、PC向けに本作のデモ版がSteamで配信されています。
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『Apollo 11 VR』 のチームが新たに『タイタニックVR』のKickstarterを開始
http://www.moguravr.com/apollo-11-vr/
PCからヘッドセットまで総合的に「VR体験の質(遅延)」を計測できるベンチマーク「VRScore」登場
BasemarkはVR環境のベンチマークソフトウェア「VRScore」を正式に発表しました。これは低コストのハードウェアと組み合わせて、PCのレンダリングからVRヘッドセットで表示されるまでの正確な遅延の計測ができるソリューションとして提供されます。
VRScoreは、PCハードウェアとVRヘッドセットを測定してPCレンダリングからVRヘッドセットに表示されるまでの遅延を計測できるようになります。VRScoreのパッケージには、ベースパフォーマンステスト用ソフトウェア(DX11、DX12に対応)、PCのサウンドカードにあるMic-inジャックに装着して使用する光センサー「VRTrek」が含まれています。VRScoreベンチマークは、フラッシュコマンドのタイミングと実際のフラッシュを比較して遅延を測定。VRScoreベンチマークでは、ドロップしたフレーム、フレーム遅延、VRヘッドセットで受信した重複フレームまで検出できます。
本ニュースの詳細はこちら:
PCからヘッドセットまで総合的に“VR体験の質”を計測できるベンチマーク『VRScore』
http://www.moguravr.com/vrscore/
人の意識を身体から離脱させる? VRで「幽体離脱」を再現!
バルセロナ大学は、使用者に自分の肉体を離脱させる「幽体離脱」の感覚を与えるVRシミュレーションを開発しました。
バルセロナ大学のメル・スレーター氏が率いる研究チームは、32名の患者にOculus Riftを使用しました。シミュレータを起動すると、自分と全く同じ体型であるバーチャルボディーが視界に入ります。のちにバーチャルボディーと使用者の動作は完全に一致させ、もしVRでボールを体に投げると、使用者が足に装着した部品も同じように振動します。使用者とバーチャルボディーが合致したあと、彼らをバーチャル・リビングルームに入らせ、遠くから投げられるボールを両足で蹴ると、その後、使用者の目線はバーチャルボディーの後上方に移り、自分の体を俯瞰できるようになります。
テスト結果によると、このテストに参加した人たちは「死」に対する恐怖心が一般の人より減少したとのこと。メル・スレーター氏によると、今回のテストを通じ、参加者に「意識が肉体から離脱する」感じを与え、「死んではいても、なお生きることができる」と思わせる効果があるとのこと。また、今回のVR幽体離脱シミュレーションは、人類の意識がいずれ肉体から離脱するということの可能性を暗示しており、「肉体の死亡が意識の終結とは限らない」と研究チームは考えているとのことです。
本ニュースの詳細はこちら:
人の意識は身体から離脱できるか?バルセロナ大学がVRで「幽体離脱」を再現
http://www.moguravr.com/barcelona-university-consciousness-withdrawal/
※本ニュース記事は「Mogura VR」から提供を受けて配信しています。
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