ユーザーの生産性を高めるWindows Phone
Windows Phoneを選ぶメリット
多種多様なスマートフォン・プラットフォームが存在する中で、Windows phoneを選ぶメリットとは何か。主にエンドユーザーの視点に立って説明したい。
第1は、その端末形状とキャリアの豊富さである。前回でも触れたとおり、 Windows Phoneは現在、国内の全主要キャリアから、多種多様な形状の端末が発売されている。例えばメールを重視する人はフル・キーボード付き、 ネットの閲覧を重視する人はフル・タッチといったように、ユーザーは自身の用途に合わせた形状の端末を選ぶことができ、 料金プランも好きなキャリアから幅広く選ぶことができる。
第2に、Windows 搭載パソコンはもちろんのこと、インターネット・サービスとの親和性が高い点だ。 Windows パソコンとの接続がUSBやBluetoothで簡単に行え、音楽データやオフィス・ドキュメントなどの移行や同期などが容易となっている。 また、Hotmail(無料のウェブ・メール)、SkyDrive(25GBの無料オンライン・ストレージ)といった無償オンライン・サービス群「Windows Live」 などとの連携が用意な点もメリットだ。
もちろんフル・ブラウザを搭載しているので、その他の主要なウェブ・サービスやFlashのコンテンツも、PCと同じ感覚で利用することができる。 標準ではInternet Explorerのモバイル版が搭載されているが、PCのInternet Explorerをベースに開発されているため、 当然PCサイトとの互換性や閲覧率も非常に高い。またAbode社のFlashにも対応している。 動的なウェブ・ページなどもPC向けと近い形で閲覧ができるのは、Windows Phoneならではの強みだ。
|
図1:Office 2010 Mobileの画面 |
Office Mobile/クラウド・サービスとの連携
第3に、モバイル版のMicrosoft Office、Office Mobileが搭載されているということ。 パソコンでWordやExcelなどのOffice文書を利用しているビジネスマン・ウーマンは、 外出先でも電子メールなどに添付されているドキュメントをチェックできる。Office文書などはネイティブでその形式をサポートしているため、 メールに添付されているものやSDカードに保存されているものも変換なしでそのまま開くことが可能だ。
もちろんPC版のOfficeとは機能差があるが、モバイルで必要となる機能を抽出して、端末側でもOffice文書の閲覧、編集が可能となっている。
最後に、マイクロソフトが提供する包括的なクラウド・サービスも、Windows phoneユーザーにとってのメリットといえる。 前述のWindows Liveに加え、Windows Phoneのユーザーであれば、端末のアドレス帳や写真、 音楽等をクラウドにバックアップできるサービス「Microsoft My Phone」を、無料で利用できる。 端末側のアドレス帳データや予定、また写真といったデータをMy Phoneサービスで定期的に吸い上げバックアップを取っておくことができる。 ユーザーはバックアップ中も通話や操作が可能で、バックグラウンドでクラウドとデータ同期されていることを意識する必要がない。
連載バックナンバー
Think ITメルマガ会員登録受付中
全文検索エンジンによるおすすめ記事
- 企業でのWindows Phone活用事例
- Windows Phoneのビジョンと戦略
- アプリケーション仮想化最新技術XenApp 6
- スマートフォン選択のための市場考察
- 翻訳された英文の表示と読み上げ
- 入力された住所の位置をBing Mapsに表示する
- マイクロソフト、ITプロフェッショナルを支援する新しいソリューションを発表
- 「住所の位置をBing Mapsに表示する」と「位置に画像付きピンを表示する」のサンプル
- マイクロソフト、数千人単位で携帯電話事業の人員削減へ―Windows Phoneへの影響は?
- モーションセンサーとShareStatusTask、MediaPlayerLauncherを使う