OpenSimで仮想世界を創る! 1

OpenSimの動作環境

OpenSimの動作環境

OpenSim自体はそれほど高いマシンのスペックを要求しません。必要最低限ぎりぎりのスペックまで検証したことはありませんが、個人で試すのならノートPCも含め、最近のPCであればほぼ問題なく動作するでしょう。もちろん、3D空間にあるオブジェクトの数や同時オンラインユーザー数が増えれば、必要なマシンスペックも高くなります。

OpenSimと同じマシンにセカンドライフのクライアントも立ち上げて、OpenSimサーバーに接続する場合、むしろセカンドライフのクライアントのほうがマシンに対する要求が高くなります。セカンドライフのクライアント推奨動作環境を図2に示します。

OpenSimはC#で書かれています。WindowsでOpenSimを動かすにはVersion2.0以上の.Net Frameworkが必要です。Linuxでは「Mono」が必要になります。Monoというのは簡単に言うと、Linuxで.Netプログラムの実行環境を作るソフトウェアです。Monoに関する詳細情報はWebサイトから調べられます。安定にLinuxでOpenSimを実行するには、Monoのバージョン1.2.6以上が望ましいです。

OpenSimソフトウエアの入手

OpenSimソフトウエアは、OpenSimのWebサイトから、ソースコードと直接実行可能なバイナリファイルが配布されています。

バイナリファイルは、OpenSimのWebサイトのバイナリダウンロードから入手できます。OpenSimのソースコードはSubversionで管理されています。Subversionのクライアントを使って、
http://opensimulator.org/svn/opensim/trunkからダウンロードできます。

OpenSimの開発はまだα段階にあるので、Subversionのソースコードは高い頻度で更新されていています。それに対して、バイナリファイルはある期間で安定したリビジョンをコンパイルしてバージョンリリースされたものです。

利用状況に応じて、バイナリファイルかソースコードを選択すればいいでしょう。上記のSubversionのtrunkには頻繁に新しい機能やバグの修正が反映されるので、必ずしも正しく動く保証はありません。初めて試してみたいあるいは仮想世界を運営したい人には安定したリリースバージョン(http://dist.opensimulator.org/opensim-0.5.8.tgz)(2008年8月現在の最新版は0.5.8)がお勧めです。

逆に、最新機能を備えるOpenSimを試すなら、trunkのソースコードをダウンロードして、自分でコンパイルするほうが確実です。

では次にOpenSimのインストール方法を説明します。

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