クアルコム、低価格帯AR/VRデバイス専用チップを発表
今週もまた多くのAR/VR関連ニュースが報じられました。中でも注目すべきはクアルコム(Qualcomm)による、一体型AR/VRデバイス専用のチップ発表でしょう。
半導体メーカーとして知られるクアルコムは、5月30日にAR/VRデバイス専用チップセット「XR1」を発表しています。これまでに発売されている一体型ヘッドセットの多くは、同社のチップセットであるSnapdragon 821や835を採用していました。同社によればXR1のターゲットは低価格帯のAR/VRデバイスであり、Oculus Goのような「高品質のデバイス」向け利用を考えているとのこと。
また同社はHTCやVuzixなど、複数の企業がXR1をベースとしたデバイスを開発していることも明らかにしています。今後のAR/VRの普及を推進する一手となるか、今後の動向に注目です。
クアルコム、一体型AR/VR端末専用チップ発表 低価格で高品質狙う
半導体メーカーのクアルコム(Qualcomm)は、AR/VRデバイス専用のチップセット「XR1」を発表しました。同社はこのチップセットを「初のXR専用プラットフォーム」と呼び、モバイルAR/VRデバイスの流通を拡大するとしています。
同社はHTCやVuzix、PicoがすでにXR1をベースとしたデバイスを開発中だと明らかにしており、「XR1はクアルコムの持つ様々なコンピュータ技術を統合したものです。その技術にはARM系CPU、ベクトルプロセッサ、GPU、そしてクアルコムのAIエンジンなどが含まれています。さらに最先端のXRソフトウェア、機械学習、Snapdragon XRソフトウェア開発キット、セキュリティ技術といった特徴も含んでいます」とコメントしています。
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シャオミ、Oculus Goの中国国内モデルMi VRを発売
中国のシャオミ(Xiaomi)は、一体型VRヘッドセット「Mi VR」を発売しました。Mi VRは、Oculusが2018年5月に発売した「Oculus Go」を中国国内向けにしたモデルです。
中国メディアYivianによれば、Mi VRの価格はストレージ32GBモデルが1,500元(約25,000円)、64GBモデルが1,800元(約30,000円)とのこと。Mi VRの性能はOculus Goと同等で、プロセッサ(SoC)にクアルコムのSnapdragon 821を搭載しています。
Mi VRとOculus Goの最大の違いは、コンテンツを配信するプラットフォームになります。Oculus GoはOculusが運営するOculus Storeに対応しており、モバイルVRヘッドセットGear VR向けのコンテンツを含む1,000以上のVRコンテンツがダウンロード可能です。
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Magic Leap、新情報発表はあるか 日本時間6/7に生放送
MRデバイスを開発中のMagic Leap社は、米国東部時間6月6日14時(日本時間7日午前3時)に、Twitchにて生放送を行うことを発表しました。この生放送は、同社が不定期に行っているもの。次回の放送では、MRデバイスMagic Leap Oneに関する内容になるとのこと。新情報に期待が集まります。
Magic Leap Oneの開発者版は、一部の限られた開発者には出荷されたとの情報がありますが、依然としてハードウェアの詳細や出荷情報は不明点が多く残されています。今回の発表で何らかの新情報が明らかになることが期待されます。
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Magic Leap、新情報発表はあるか 日本時間6/7に生放送
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VRグローブ「VRfree」クラウドファンディングで3万円から 即座に目標達成
コントローラーの代わりに自分の手や指を使ってVRコンテンツを操作できるグローブのセットが、クラウドファンディングサイトIndiegogoで資金調達を始めました。開始直後の5月末時点で目標金額の3万ドル(約330万円)を達成し、順調に調達額を伸ばしています。価格は超早割(Super Early Bird)では280ドル(約3万円)からとなっています。
スイスに拠点を置くSensoryxが開発したデバイス「VRfree」は、グローブ型のデバイスと、ヘッドセットに付けるモジュールのセットです。ユーザーの手と指の動きについて、190度の範囲で上下前後左右全ての動き、回転をミリ単位で正確にトラッキングできると謳っており、グローブもモジュールもワイヤレスで動作します。
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