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Webデザイナは知っていた

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第6回:バナー広告の作り方(後編)

著者:シンクイット制作部

公開日:2008/03/27(木)

インプレッション効果とトラフィック効果

第5回:バナー広告の作り方(前編)」ではニュースサイトやポータルサイトには必ず掲載されている、バナー広告の作り方について紹介しました。

今回は、さらにバナー広告の作り方について紹介します。

前回の最後に、インプレッション効果(広告メッセージや商品の認知)とトラフィック効果(クリックさせることで目的のWebサイトに遷移)を同時に意識させることで、トラフィック効果を上げることができたということを述べましたが、具体的には筆者はどのような方法を取ったのでしょうか。

内容を決める際の情報整理を行ったとしても、興味があまり持てない商品・サービスの内容を掲載したバナー広告ですと、もちろん興味をもってクリックしてもらえないでしょう。

そこで考えたのが、会社名とそのロゴをバナー広告内に常に表示することです。

まれにあるケースですが、商品・サービスのことだけを認知させるために、会社名を表示しなくてもいいという発注者の方がいます。また、媒体によっては会社名を掲載することが必須条件とするWebサイトも多くあります。

なぜ、社名とそのロゴをバナー広告内に掲載することで広告効果が上がるのでしょうか。

図1:会社名とそのロゴをバナー広告内に常に表示する

会社名とそのロゴを常に表示する意味

以前、筆者はバナー広告に会社名とそのロゴを掲載することを安易に考えていました。特にIT業界の企業ロゴはデザイン的にクールであったり、斬新であったり、シンプルさの中にスパイスの効いたものが多いため、配置することで見た目が良くなるぐらいに考えていました。

次第にIT業界の企業ロゴに以前のような新鮮さがあまりなくなり、徐々に日常化していくにつれて考え方が変わっていきました。そのようになった要因としてインプレッション効果とトラフィック効果を同時に考えなければ最大の効果が期待できないことに気づいたからです。

その方法としてバナー広告の1部分を会社とそのロゴを掲載するためだけの固定枠にするのです。これに気づいたのは、Webサイトからではなく、中吊り広告や雑誌の広告など全く違うものからでした。雑誌の1ページ全体に広告が掲載される場合、ページの下部に別枠のように企業情報があるケースが多くあります。

Webのバナー広告と雑誌を比較すると、雑誌はもちろん動きをつけることができないので、読者がページの内容を順番に認識していかなくてはなりません。Webのバナー広告は動きをつけることが簡単にできるのでストーリー仕立てのものを見せながら、固定枠で企業情報を掲載することができます。

ですので、動きのある部分でトラフィック効果、固定枠でインプレッション効果を期待することができます。すごく単純なことですが、これを意識するようになってから掲載内容によって大きく広告効果に影響していたのが、コンスタントにトラフィック効果を生み出すことができる要因になりました。

次のページでは、Webのバナー広告で簡単に実現できる動きについて紹介します。 次のページ


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インプレッション効果とトラフィック効果
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