特別編!LinuxWorldで森君と握手!

2008年5月21日(水)
たかはしもとのぶ(高橋基信)

基調講演は特別な講演

...LinuxWorld Expo/Tokyo 初日の朝...

[もとのぶ先生]
さーて。最寄り駅「国際展示場正門駅」に到着!

[森君]
うわー。人がいっぱい。去年もすごかったけど、今年はそれ以上かも。もとのぶ先生、はやく行かないと基調講演のいい席が取れなくなっちゃいますよ。

[もとのぶ先生]
そんなに急がなくても大丈夫だって。こういうイベントの基調講演は、一番大きなイベントスペースを使って、たくさんの席を用意しているんだから。LinuxWorld Expo/Tokyo 2008でも、200席あるって書いてあったでしょ?

[森君]
あ、あの...すごい基本的なことかもしれないんですけど。

[もとのぶ先生]
ん?

[森君]
どうして「基調講演」って、ほかのセッションと違って特別扱いなんですか?初日のプログラム一覧(http://www.idg.co.jp/expo/lw/lw2008/program/index.html#a)を見ても、基調講演のときは、他の会場ではセッションがないですよね。

[もとのぶ先生]
多くのイベントで「基調講演」が、初日の最初のセッションとして行われるのは、気づいている通り。LinuxWorld Expo/Tokyo 2008の場合、開幕基調講演に加えて毎日最初に基調講演があるけど、開幕基調講演はほかの基調講演とは位置づけが違う。大きな違いは、開幕基調講演では、そのイベントでのキーワードや重要なポイントが示され、それらの持つ意味についての説明や事例紹介がある場合が多い。

プログラム詳細によれば、今年の開幕基調講演では「クラウド・コンピューティング」がキーワードだと推測できるし、そのキーワードとなる技術を織り交ぜながら、導入事例が紹介されるはずだよね。

つまり、基調講演を聴けば、キーワードや重要なポイントとなる最新技術が、どういうところで利用されるのか、これまでのシステムとどう違うか、今後どう変化して行くのか、または変化させようとしているのか、といったことがわかるんじゃないかな。

[森君]
なるほど。そのキーワードやメッセージをしっかり頭に入れて、その後のセッションを聞いたり、ブースを回れば、何も考えないで見たり聞いたりするよりは、ずっと身になるってことですね。

[もとのぶ先生]
そうそう。

基調講演を聴けなかった場合だけど、イベントによってはセッション概要を配布していることがある。入手できそうなら、ぜひもらって読んでおくといいよ。そうすれば、会社に戻って、行かれなかった人も読むことができるでしょう?

もし、それが無理ならキーワードだけでも情報入手するといい。当日の会場ではどうにもならないかもしれないけど、基調講演のレポートがあるから(例:2007年(http://www.thinkit.co.jp/free/news/0706/4/)、たとえ後から読むことになったとしても、チェックしておくといいんじゃないかな。

[森君]
確かに、資料があれば、金子さんに送って読んでもらうこともできますね!

[もとのぶ先生]
キーワードは、最先端のLinuxビジネスを象徴するようなものが選ばれて、そうだなぁ、だいたい3ヶ月から半年もしたら、業界では一般常識となるものもある。まぁ、金子さんなら時間が許せばアメリカで行われる同じようなイベントにも積極的に参加するだろうし、あまり心配はいらないだろうけどね。

さて、入場手続きも済ませたし、そろそろ開幕基調講演の会場に行こうか。

[森君]
はーい。

ブースを見て回ろう

... 基調講演終了後 ...

[もとのぶ先生]
次に聴く予定のセッションまで少し時間があるから、お昼を食べてその後展示ブースを回ろうか。

[森君]
もとのぶ先生はどこか見たいブースがあるんですか?

[もとのぶ先生]
そうだなぁ。ハードウェアが見たいかな。青井部長から頼まれた新しいシステムを作るには、もうちょっとハードウェアについて見ておかないとだめだなーって思ったから。

[森君]
僕は何を見たらいいのかよくわからないので...一緒に回っても良いですか?

[もとのぶ先生]
もちろん構わないよ。もしブースで実際に見たもので、わからないこととか、もっと詳しく知りたいことがあるなら、ブースにいる説明員に質問してみるといい。声をかけるのはちょっと勇気がいるかもしれないけど、ちゃんと答えてくれるし、あらかじめ持ち帰れるように準備されたカタログだけでなく、質問した人だけに渡す資料を用意しているところもあるからね。

[森君]
ちょっと気後れするけど...あの人はさっきから質問歓迎!みたいなことを呼びかけているし、僕みたいな初心者でも教えてくれるかなぁ。

[もとのぶ先生]
大丈夫だと思うよ。聞きたいことがあるなら、声をかけてごらん?

[森君]
あのー、すみません。この写真にあるこれなんですけど...かくかくしかじかで...

[説明員]
なるほど。その場合は...といった構成でしたら、弊社のハードウェアをご利用いただくとよりダウンタイムを少なくできると思います。もし良かったら、こちらの資料をご覧ください。それ以外にも、ご予算に応じたシステムを準備できると思います。

[森君]
あ、ありがとうございますー。

[もとのぶ先生]
森君、どうだった?

[森君]
金子さんから言われてた件、なんとなく今の話でどうすればいいかわかったような気がしますー。帰ったら今日のTV会議で報告します。

[もとのぶ先生]
他にも同じような製品を出しているメーカーが出展しているから、行ってみるといいよ。わたしはそろそろ次のセッションに行くけど、森君は確か特になかったんだよね。

[森君]
はい、ちょっと心細いけどもう大丈夫です。頑張って、ブースを回ってみます!もとのぶ先生、それじゃあ、また後で。

[もとのぶ先生]
それじゃ、また後でね。

...数時間後...

[森君]
もとのぶ先生、今年は去年と違って、楽しかったです。1人でまわるのも、気づいたら最後はすっかり慣れちゃったし。

[もとのぶ先生]
良かったね。わたしはセッションを中心にしたけど、次の案件に向けて、いろいろなヒントを得られたような気がします。

[森君]
来年もまた来たいなー。できれば、金子さんも一緒だと面白そうなんだけど。

[もとのぶ先生]
そうですね。それじゃ、今日はそろそろ会社に戻って、また明日来ることにしましょう。

[森君]
はーい。あー今日は楽しかったー。皆さんも、ぜひ今年はLinuxWorld Expo/Tokyo 2008へお越しください。僕は3日間とも会場にいるので、皆さんとお会いできるかもしれません。そのときは、ぜひ声をかけてくださいね。

[もとのぶ先生・森君]
それでは、また会場で!

著者
たかはしもとのぶ(高橋基信)
1970年生まれ。1993年早稲田大学第一文学部哲学科卒。同年NTTデータ通信株式会社(現:株式会社NTTデータ)に入社。クライアント・サーバシステム全般に関する技術支援業務を長く勤める。UNIX・Windows等のプラットフォームやインターネットなどを中心とした技術支援業務を行なう中で、接点ともいうべきMicrosoftネットワークに関する造詣を深める。現在は「日本Sambaユーザ会」スタッフなどを務め、オープンソース、Microsoft双方のコミュニティ活動に関わるとともに、各種雑誌への記事執筆や、講演などの活動を行なっている。

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