目標を立てて成長ある1年にしよう!

2008年12月26日(金)
栗栖 義臣

しっかりと振り返る

 目標は、立てた後が大切です。たとえ、達成できなかったとしても、なぜ達成できなかったのかを振り返ることで、次につなげることができます。その際には、ただ「できた」「できなかった」だけでなく、どうしてできなかったのか、そもそも達成可能な目標だったのかを振り返りましょう。

 先ほど、ブログで目標を宣言すると書きましたが、月末や年末のタイミングでそのエントリを読み直してみることもおすすめします。ブログに書いておけば、ただ単にその目標の内容だけでなく、その目標を立てたときの生活や心境などを思い出すことができるので効果的です。より良い振り返りにしたい方は、目標に対する振り返りのエントリを書いてみましょう。文字にしていく中で、考えがよりまとまり、「あのときこうすれば良かったのでは」と今後の改善点なども思い浮かんでくるかと思います。

2009年の目標を立てよう

 今回のポイントを以下の3点にまとめます。

 1つ目は「なぜ」「どうやって」を意識した目標を立てることです。なぜその目標を立てるのか、どうやったらその目標を達成できるのかを考えておきましょう。

 2つ目が、毎日目に触れる場所に目標を書いておくことです。目標を立てた後、常に目標を意識できる環境を整えておきましょう。

 そして3つ目が、目標を人に宣言して適度にプレッシャーをかけるということです。人に目標を話すことで、目標達成のイメージがより明確になる効果もあります。

 前職で、「どうせ目標を立てても達成できないから、目標を立てるのが嫌いです」と言っていた後輩がいました。まじめな性格だったので、決めたことを守れないということが、かなりストレスになってしまっていたようです。目標を達成する/しないも確かに重要ですが、目標を立てるときに自分自身の立ち位置や数年先の姿を想像するということはもっと重要なので、達成できないことを恐れずに、どんどん目標を立てて宣言していきましょう。

 筆者自身、2008年の年初にブログに書いた目標はほとんど達成することができませんでした。しかし、掲げた目標のうち「英語ブログを50エントリ以上更新する」では、50エントリには達しませんでしたが、英語で表現することが海外のエンジニアとの交流を意識するきっかけとなり、実際にメールでのやりとりや、作ったツールを英語のブログで紹介してもらうというところにつなげることができました。2009年は「海外のエンジニアと積極的に交流を持つ」ということを目標の1つにしたいと思います。

 最後に、少し宣伝をなりますが、12月の初めにはてなのラボサービスとして「はてなカウンティング」(http://counting.hatelabo.jp/)というサービスをリリースしました。

 このサービスを利用すると、特定の日時を指定することで「○○まで後□日」というカウントダウンや、「○○してから□日」というカウントアップを簡単に作ることができます。

 ブログパーツやiGoogleのガジェットとして利用することもできるので、これまでに解説した「目標を意識する場」にもなりますし、作成したカウントアップ/ダウンにはコメントが書けるので、仲間どうしてコミュニケーションを取ることもできます。試験の日やプログラミングコンテスト締め切り日までのカウントダウンを作成したり、目標を立ててからのカウントアップを作成したりして、それをほかのユーザーと共有することで、楽しみながら目標達成に近づくことができると思います。2009年の目標管理にどうぞご利用ください。

 今回は自分の経験を中心に書かせていただきました。個人的な嗜好(しこう)がかなり含まれる偏った内容になっているかもしれませんが、みなさんの目標設定、目標達成のお力になれたら幸いです。2009年がみなさんにとって良い年でありますように。筆者も新たに目標を立てて精進していきたいと思います。
 

株式会社はてな
大手SIerを退職後、エンジニアリングディレクターとして2008年に株式会社はてなに入社。Mash up Award 2ndで「サグール賞」「きざし賞」「特別賞」、iGoogleガジェットコンテストで「特別賞」を受賞。http://d.hatena.ne.jp/chris4403/

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