目標を立てて成長ある1年にしよう!

2008年12月26日(金)
栗栖 義臣

目標を意識する場を設ける

 当たり前のことですが、生活の中で目標を意識するタイミングがないと、つい自分が立てた目標を忘れてしまいます。目標を意識する場を設ける、というのは、日常生活の中で自分の立てた目標を振り返るタイミングを設けると言うことです。

 例えば、目標を紙に書いて貼(は)っておくというのも、その1つのやり方です。部屋に貼っておけば、いやでも目に入るので意識せざるを得ませんよね。紙を貼るというのは、昔から行われている方法ですが、慣習になっているということは、それだけ効果も高いということでしょう。

 紙に目標を書いて貼る場合、貼る場所がとても重要になります。普段見ないような場所に貼っていても、効果はないでしょうから、リビングのよく見える壁や寝室の天井、トイレのドアの内側といったところが、おすすめの場所です。

 特にトイレのドアの内側は、おすすめポイントです。Google社でも「Testing on Toilet」として、テストに関するノウハウをまとめた紙をそこに貼っているそうです。トイレに腰掛けたときに必ず目に入る場所ですし、その位置に貼られているとついつい読んでしまいますよね。

 筆者が高校生でまだ実家にいたころ、実家のトイレの中に教訓が書かれたカレンダーが貼られていて、何とはなしにぼーっと眺めているうちに、いつの間にかそこに書かれている内容を覚えてしまっていたということがありました。しかも、カレンダーですので、月が変わると書かれている内容が変わり、マンネリ化も防ぐ結果になっていたようです。

 デジタルツールを使っている方であれば、何も現実世界の中に限定しなくても、もっとよく目に触れる場所がいくつかあります。その中でも「デスクトップの壁紙」「携帯電話の待受画面」「iGoogle/Googleデスクトップのガジェット」というところは簡単で、かつ使いやすいところだと思います。

 パソコンや携帯電話の壁紙はちょっとした画像編集ソフトで簡単に作れますし、携帯電話の待受画面に設定していればどこにいても見ることができます。また、iGoogleのガジェットに設定しておけば、家と会社で同じ目標を見ることができます。それぞれ、PCを利用したり携帯電話を利用したりするタイミングで、必ず目に入る場所です。24時間常に目に入る場所にある必要はありませんが、少なくとも週に一度は目にするような場所に目標を掲げておくと効果は高いと思います。

人に宣言する

 もう1つのコツは、「立てた目標を人に宣言する」ということです。有言実行という言葉がありますが、黙って思っているだけでは、その目標の達成に対して責任がついてきません。誰かに宣言してこそ「みんなに言ったからにはちゃんと最後までやりとげないと」という適度なプレッシャーが生じて、目標達成の推進力になってくれるはずです。

 また、人に話すことによって、目標を達成するイメージがより具体的になると言う利点もあります。「こういう目標があるんだよね」「その目標を達成するために、今こんなことをしてるんだよね」ということを、友人や職場の同僚に話してみましょう。話をした人から、がんばってねという激励や、こうしてみたら良いんじゃないというアドバイスをもらえるかもしれません。実際に声に出してみることで、目標達成のイメージがより明確になるということもあります。

 実際に身近にいる人にだけではなく、ブログで目標を宣言するということもできます。年始のエントリとして、「今年はこんなことをします」という宣言を書くと、その年の終わりに、自分が年始に思っていたことを振り返ることができますし、また「ブログで宣言したからにはちゃんとやらないと」と自分を追い込むこともできます。

 何か技術を身につけようと思っている人は、その過程を記録するためのブログを作ってみると、同じような志の人から励ましのコメントをもらったり、経験豊富な人からアドバイスをもらったりといったメリットがあるかもしれません。

 さて、立てた目標は振り返ることが必要です。最後に振り返るときのコツを紹介しましょう。

株式会社はてな
大手SIerを退職後、エンジニアリングディレクターとして2008年に株式会社はてなに入社。Mash up Award 2ndで「サグール賞」「きざし賞」「特別賞」、iGoogleガジェットコンテストで「特別賞」を受賞。http://d.hatena.ne.jp/chris4403/

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