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本質的なSEOとは

2009年2月9日(月)
中島 公平

SEOで本当に成し得たいことは何なのか?

 今回は前回述べたSEO対策の1つ、「目指すべき成果目標の設定」について説明します。まずは、「成果とは一体何なのか?」というところから始めたいと思います。

 弊社に訪れた企業のWeb担当者とお話している中で、以下のような質問を投げかけることがあります。

 「SEOで本当に成し得たいことは何なのか?」

 この問いに対して多くの場合、「Webサイトへの訪問者を増やす」といった答えが返ってきます。SEOで目指すべき成果は、果たして本当にこれだけでしょうか。

 企業活動全体の中で、自社Webサイトへの訪問者が増えることにどれほどの意味があるのでしょうか。実際のビジネス現場を想像してみてください。仮にこの目的が達成できたとしても、さほどインパクトを与えるとは思えません。

 企業として利益を追求することは当然の活動です。利益を追求し、成果を得ているからこそ企業としての存続を保持することが可能になります。故に、企業活動のすべてにおいて利益を追求し、成果を求める姿勢が求められます。自社のWebサイトを立ち上げ、恒常的に情報を発信していくという活動も、この枠から外れるものではありません。

 Webサイトを通じた情報発信は、企業活動の一部なのです。単なる社会貢献ではなく、体裁を保つためのお飾りでもなく、「重要な企業活動であるということを認識すること」が、SEO施策を通じて成果を得るための第一歩です。

 この認識があれば、目指すべき成果は訪問者の増加だけにとどまることは無いと思います。SEO施策を通じて獲得すべきものの本当の姿が見えてくるはずです。

獲得すべきはビジネス成果

 WebサイトでのSEO施策を通じて獲得すべきもの、それは「ビジネス成果」です。Webサイトを企業活動の一環として有効に機能させるためには、そこで追求される成果目的がビジネス成果とイコールの関係になっている必要があります。

 リアルの現場においては、すべてのビジネスパーソンが入社と同時に利益追求型業務システムの中に組み込まれ、業務の中で無意識のうちにビジネス成果を追求する習性を身に付けていることでしょう。しかし、Webサイトは多くの企業においてまだこのシステムに組み込まれておらず、先述したような社会貢献レベルであったり、お飾り状態であったりするのが現状なのです。

 インターネットはまだ歴史が浅く、このように使えば必ずうまくいくという成功モデルが確立されていないため、多くの企業において十分に力を発揮できていません。単なる会社情報や住所、問い合わせ先だけが無機的に並んでいるケースが多いのも、前述した背景に起因しているのです。

 そのような中、SEO施策を通じて一度自社のビジネス戦略全体を見直し、Webサイトをその一部として機能させるための見直しを行うことは、非常に有効な試みであると言えます。

 ここで、ユーザー視点から少し考えて見ましょう。例えば、インターネットでモノを買うとします。多くの方はいきなりECサイトで注文するのではなく、まずは製品に関する情報をWebサイト上で探すことでしょう。そこで価格や競合製品などの諸条件を検討し、実際のユーザーレビューを参考にじっくりと吟味した上で、初めて注文ボタンをクリックするのではないでしょうか。

 このように、モノを買うという直接的な行動以外にもWebサイトが有効に機能するシーンがたくさんあるのです。ここに企業が攻め入るべき余地があります。成果に直結するユーザーアクションをWebサイトが受け持つことで、自社へのビジネスインパクトを左右することができる時代が到来しているのです。

 こうした社会変化に対応するためにも、企業はSEO施策を考えるのと同時に自社のWebサイト全体を見直しを図るべきでしょう。

株式会社キノトロープ
広島大学教育学部卒業。デジタルハリウッド福岡校の講師を経て、2005年にキノトロープ入社。開発部にてECサイトやコーポレートサイトの構築ディレクション、業務系システムのインターフェース設計等に従事。2008年より営業・広報部副部長としてグループ全体の営業窓口・ブランド戦略を担当。http://www.kinotrope.co.jp/

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