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| Oracle RACの特徴的な機能 | ||||||||||||||||||||||
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Oracle RACの特徴的な機能について、これまでに解説した機能の一部の詳細および本連載で触れていないものについて解説します。 |
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| 自動的な障害回避を実現するVIP | ||||||||||||||||||||||
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仮想IP(VIP:Virtual IP)は一般的なクラスタウェアでも使われている機能ですが、Oracle Clusterware(OCW)にもVIPと呼ばれる機能があります。一般的なVIPと少々異なるのは、各ノードに最低1つのVIPが構成されていることです。 このVIPの実装により、ノードやインスタンス障害において、VIPをクラスタ内の他ノードに自動的にフェイルオーバーすることで、TCP/IPレベルでのタイムアウトを待つことなくエラーを検知したり、新規の接続を実施したりすることができます。 このVIPにより前回までに解説した「稼動しているサーバを意識せずに接続できる」機能を実現するための接続時フェイルオーバーや、透過的アプリケーションフェイルオーバー(リソースのフェイルオーバーによるセッションのリカバリ)の実装が可能となります。 |
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| 安定性の高いリソース管理 | ||||||||||||||||||||||
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前回までの解説で触れた「OCWによるインスタンスを含むCRSリソースの自動再起動の設定」はリソースプロファイルで管理します。なお、このプロファイルで設定できる機能として、自動再起動の管理だけではなく、各CRSリソースの生存チェック間隔(CHECK_INTERVAL)や、リソースの安定性のチェック(UPTIME_THRESHOLD)間隔の変更、ユーザ固有で作りこんだリソースの起動・停止・チェックスクリプトを指定して組み込むこと(ACTION_SCRIPT)もできます。 |
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| 構築前のシステムチェック | ||||||||||||||||||||||
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構築対象のシステムでOracle RACを稼動するにあたって、前提を満たしているかどうかについては構築前にチェックする必要があります。多くのノードを有すれば有するほど、比例してチェック項目は増加し、複雑になります。 Oracle RACにバンドルされているCluster Verification Utility(CVU)では、構成するノードの共有ストレージ・デバイス、ネットワーク、システム要件のハードウェア部分からOSグループ、ユーザなど、クラスタおよびOracle RAC固有の様々なコンポーネントをOracle RAC構築前後に検証・診断が可能であり、システムの前提チェックの簡素化に一役かってくれています。 |
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| 障害調査の簡素化 | ||||||||||||||||||||||
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OCWおよびインスタンス障害の調査ともなると、シングルインスタンス以上に確認事項やログ解析情報が増加し、また原因の切り分けや調査にコストがかかるのが事実です。そのような場合に備えて、OCWにはDIAGCOLLECTIONと呼ばれる機能が実装されており、Oracle RACにて出力されるログおよび診断情報を一括化して取得することが可能となります。 また、COREファイルが出力されていた場合は、DIAGCOLLECTIONがOSのデバッガを呼び出し、スタック情報の取得を自動で実施します。 |
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