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| 月末日を求める | ||||||||||||||
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請求日の計算では日付関係の関数を使います。またテーブルとしては得意先テーブルから締め日フィールドを使います。締め日で難しいのは"月末"です。1月は31日、2月は通常は28日で閏年は29日です。こうした月末日を判断するのはとても大変です。 しかし、FileMaker Proでは日付に対して加算/減算ができます。つまり1日後とか、1日前といった計算ができます。すると当月末日というのは翌月の1日の1日前と考えることができます。この考え方だと、今月の月末日を計算する必要はなくなり、翌月の1日をあらわせば良いことになります。 まずは文字列で翌月1日を表現します。最初に今日の日付がわからないとどうしようもありませんので「Get(日付)」という関数で今日の日付をもらいます。日付データから月と年を取り出すときは「Month(Get(日付))」「Year(Get(日付))」で受け取ります。年月日を数値や文字列であらわして、それを日付形式に変換するのは「Date(月;日;年)」関数を使います。最初が月なのはやはりアメリカ文化だからでしょうか。これらを組み合わせて月末日を計算するのは「Date(Month(Get(日付))+1;1; Year(Get(日付)))-1」となります。月末以外はその時点の年、月に締め日をそのまま当てはめれば良いので「Date(Month(Get(日付));得意先::締め日; Year(Get(日付)))」となります。 後は月末かそれ以外かをIF文で判断します。最終的な式は次のようになります「IF(得意先::締め日="月末"; Date(Month(Get(日付))+1;1; Year(Get(日付)))-1; Date(Month(Get(日付));得意先::締め日; Year(Get(日付))))」(図10)。 |
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| レイアウト変更とボタンへの登録 | ||||||||||||||
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これで請求日は求めることができましたので、次にレイアウトの変更を設定します。「切り替え/移動」の種類からスクリプトステップ「レイアウト切り替え」を選択します。ボタンの時と同じようにレイアウトに「請求書」を指定します(図11)。 ただ、この順序だと請求日を設定するとき、まだ見積書のレイアウトなので、請求書フィールドが画面にありません。このままですと代入すべきフィールドがないため、代入が行われません。そこで、スクリプトステップを入れ替えて、レイアウトの変更を先にします。操作は左側の▲が重なったアイコンをドラッグ&ドロップするだけです。これでスクリプトが完成しました。 「OK」ボタンを押してスクリプト定義画面に戻ると今作成した「当月請求日計算」がリストに表示されています。このリストの左端にチェックボックスがありますが、これがチェックされているとメニューのスクリプトをクリックしたときScript Makerの下に順に表示されます。ボタンだけで使用し、メニューに出さない方が良い場合、このチェックを外しておきます。最後にレイアウトにボタンを作成して、このスクリプトを設定します。 ボタンを作成した後のボタン設定の画面で左側のスクリプトステップから「制御-スクリプト実行」を選択します。そして、右側のオプションで「指定」ボタンを押してスクリプト指定のオプションから「当月請求日計算」を選択します(図12)。ボタンに請求書発行とテキストを設定してできあがりです。 |
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| まとめ | ||||||||||||||
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6回に渡ってFileMaker Proの紹介をさせていただきましたが、いかがだったでしょうか。今回紹介できたのはFileMaker Proの機能のごく一部だけでした。FileMaker ProにはインスタントWeb公開という、簡単な設定だけでFileMaker ProのデータベースをWebブラウザから使えるようにする機能があります。インスタントWeb公開を使えば、作成したレイアウトがほぼそのままのイメージでWeb上に表示されます。もちろんデータの入力・検索・一覧表示が実行できますし、機能を制限することもできます。 また、この連載中に発売されたFileMaker Pro8.5ではレイアウト中にWebブラウザを作ることができるWebビューアツールが追加されました。このツールを使うと住所録にGoogleの地図を表示することができます。 また、フィールドにURLを設定すれば、説明フィールドや、区分を追加したWebデータベースを作ることができます。お気に入りをフォルダ管理しても、やがて目的のサイトへたどり着けなくなっている人にとってはとても役にたつツールです。是非、一度FileMaker Proを使ってみてください。 |
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