第3回:体験!モジュールの動的な追加と削除 (3/3)

Equinox
先取りJava SE 7!

第3回:体験!モジュールの動的な追加と削除

著者:チェンジビジョン  近藤 寛喜   2007/8/7
前のページ  1  2  3
ティッカーへの表示内容を更新してみよう

   今度は読み込むRSSを増やしてみます。RSSフィードを読み込み、ティッカーへ通知するサービスは「jp.co.thinkit.equinox.hello.service.rss.RssNortificationService」です。

   このクラスの36行目にコメントになっている行があります(リスト5)。
リスト5:TRICHORD BlogのフィードへのURL
//urls.add("http://trichord.change-vision.com/blog/atom.xml");

   コメントになっているのは筆者らが公開しているBlogのATOMフィードのURLです。コメントを外して保存してください。続いてBundleの更新を行います。Bundleの更新には「update」コマンドを使用します。updateコマンドもBundleをidで指定します(リスト6)。

リスト6:updateコマンドの入力例
osgi> update 9

   Bundleの更新が終わるとティッカーへTRICHORD Blogも表示されるようになります。このようにOSGi FrameworkではBundleの更新を行うことでクラスを動的に更新することができます。


今回のまとめ

   今回はOSGiコンソール上のコマンドをサンプルのOSGiアプリケーションを使いながら解説しました。今回使用したコマンドを表1にまとめます。

コマンド何を行うか
ssOSGi Framework上にロードされているBundleの一覧を表示します。
start指定されたBundleを開始します。
stop指定されたBundleを停止します。
install指定されたBundleをOSGi Framework上にロードします。
update指定されたBundleをOSGi Framework上に再度ロードします。
uninstall指定されたBundleをOSGi Framework上から削除します。
refreshすべてのBundleのパッケージを読み込みなおします。

表1:今回使用したOSGiのコマンド

   各コマンドを実行するとStateの状態が更新されました。State情報はBundleのライフサイクルを管理するときに使用します。Stateの状態遷移は図3のようになります。

Bundleの状態遷移図
図5:Bundleの状態遷移図
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   また、各状態とイベントは表2、表3の通りです。

状態どういう状態か
INSTALLEDBundleがinstallされた直後の状態です。
RESOLVEDBundleの依存関係が解決されている状態です。
STARTINGBundleを起動している最中の状態です。
ACTIVEBundleが活動中の状態です。
STOPPINGBundleを停止している最中の状態です。
UNINSTALLEDBundleが削除された状態です。OSGiコンソール上では表示されません。

表2:Bundleの状態

イベントどういうイベントか
installBundleをOSGi Frameworkへインストールするイベントです。
resolveBundleの依存関係を解決するイベントです。
refreshBundleのパッケージを読み込み直すイベントです。
updateBundleを更新するイベントです。
startBundleを起動するイベントです。
stopBundleを停止するイベントです。
uninstallBundleをOSGi Frameworkから削除するイベントです。

表3:Bundleのイベント


次回は

   今回紹介したように、モジュールを動的に追加・削除することで、機能の追加や削除を簡単に行うことができました。これによって機能の配布も簡単に行えるようになります。次回は、Bundle間がどう連携しているか、ソースコードを元に解説していきます。

前のページ  1  2  3


株式会社チェンジビジョン 近藤 寛喜
著者プロフィール
株式会社チェンジビジョン  近藤 寛喜
モデリングツールJUDEを開発しているチェンジビジョンにて、プロジェクトの現在を見える化し、状況を共有することで現場で起きている問題を解決するためのツールTRICHORDを開発している。以前からオープンソースのプロジェクトに興味を持ち、特にEclipseプラットフォームに心酔している。最近はゲームの操作感を刷新したWiiリモコンを使って何か面白いUIが作れないか模索している。


INDEX
第3回:体験!モジュールの動的な追加と削除
 モジュラリティの向上を体験しよう
 OSGi FrameworkへのBundleの登録・削除をしてみよう
ティッカーへの表示内容を更新してみよう
先取りJava SE 7!
第1回Javaはまだまだこれからだ!
第2回OSGi仕様が実装されたEquinoxを試す!
第3回体験!モジュールの動的な追加と削除
第4回Bundleの連携の制御の仕組みを理解しよう!
第5回Javaはどこへ向かうのか?

人気記事トップ10

人気記事ランキングをもっと見る

企画広告も役立つ情報バッチリ! Sponsored