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| 躍進するSaaSベンダー | ||||||||||
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表3に主な業務アプリケーションのSaaSベンダーを示す。 Salesforce.comに代表されるように現在、日本に進出しているSaaSベンダーは、CRMサービスを提供するベンダーがほとんどである(NetSuiteはCRM+ERPサービスを提供)。また、表3であげたSaaSの専業ベンダー以外にも、すでにSAPやOracleなどパッケージアプリケーションの大手ベンダーも、勢力を拡大するSaaSベンダーに対抗するために、それぞれ「SAP CRM On-Demand」、「Siebel CRM On Demand」というSaaS形式のサービスの提供を開始している。 しかしながら、米国では、HR(Human Resources)サービスを提供するEmployeaseやプロキュアメントサービスを提供するRearden Commerce、SOX法などコンプライアンス管理サービスを提供するAxentisなどもすでに多くのユーザを獲得しており、今後、類似のサービスが日本でも提供される可能性は高いと予想される。 一方、国産ベンダーも既存アプリケーションをSaaSとして提供していこうとする動きが少しずつ見られるようになってきており、今後こうした傾向がさらに強くなっていくことは想像に難くない。 しかし、先に述べたように、既存のクライアント/サーバ型アプリケーションを単にホスティングしただけでは、到底SaaSと呼べるものにはなり得ず、従来のASPと同じ轍を踏むことになるだろう。導入を検討するユーザとしても、単純にSaaSという言葉に惑わされることなく、アーキテクチャ面やカスタマイズ性、既存アプリケーションとの連携の容易さなどについての確認を怠らないようにすべきである。 今回は、SaaSの定義と従来のASPとの違い、主なSaaSアプリケーションについて解説した。次回は、SaaSが注目を集めている背景やSaaS導入時の留意点などについて解説する予定である。 |
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