第5回:SQL文の移行(2) (1/2)

まるごと PostgreSQL!
PostgreSQLとOracleによるデータベース相互移行マニュアル

第5回:SQL文の移行(2)
著者:奥畑 裕樹(OKUHATA, Hiroki)   2005/11/4
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階層問い合わせ

   Oracleの階層問い合わせをPostgreSQLで実現するには、connectby()を使います。

   図8のような表があったとしましょう。担当者マスタのMGR_ID列は、各行の担当者にとって、上司となる担当者のIDを表しています。
SQL> SELECT * FROM 担当者マスタ;
  
担当者ID 担当者名 ふりがなMGR_ID  生年月日性別
-------- -----------------  ----------------- --------  -------- ------
鈴木 すずき  60-01-231
小野 おの  60-08-021
斎藤 さいとう  63-10-151
藤本 ふじもと 72-07-181
小林 こばやし 71-02-110
伊藤 いとう 72-04-010
佐瀬 させ 75-02-211
宇賀神 うがじん 75-12-221
岡田 おかだ 72-03-181
 
9行が選択されました

図8:担当者マスタ表

   Oracleには、図8のような階層的な構造を含んだテーブルがあるときに、1つのSELECT文で図9のような出力を得ることができる「階層問い合わせ」という便利な機能があります。

担当者(階層表示)
-------------------
鈴木
  宇賀神
小野
  伊藤
  佐瀬
斎藤
  藤本
   岡田
  小林

9行が選択されました。

図9:Oracleでの階層問い合わせの結果

   階層問い合わせは、指定された条件に従って、階層上の親から子へと段階的に該当行を検索します。図9の出力を得るためのSELECT文は次のとおりです。START WITH句で階層問い合わせを開始するスタート行を指定し、CONNECT BY句で階層的に子となる行を指定します。

SELECT LPAD(' ', (LEVEL-1)*2) ||
         担当者名"担当者(階層表示)"
   FROM 担当者マスタ
   START WITH MGR_ID IS NULL
   CONNECT BY PRIOR 担当者ID = MGR_ID;
   PostgreSQL単体には階層問い合わせの機能はありませんが、ソースコード配布パッケージのcontrib/tablefuncフォルダに、同等の機能を持つconnectby()関数が用意されています。

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奥畑 裕樹(OKUHATA, Hiroki)
著者プロフィール
奥畑 裕樹(OKUHATA, Hiroki)
Javaとオープンソース技術を得意とする技術コンサルタント。最近のテーマは、ソフトウェア開発の全体最適をはかること。気が付けば、10才のときにプログラミングを始めて以来、常に何かを作っている…。


INDEX
第5回:SQL文の移行(2)
階層問い合わせ
 connectby()関数の使い方
PostgreSQLとOracleによるデータベース相互移行マニュアル
第1回データベース移行
第2回データの移行(1)
第3回データの移行(2)
第4回SQL文の移行(1)
第5回SQL文の移行(2)
第6回SSQL文の移行(3)
第7回ファンクションの移行(1)
第8回ファンクションの移行(2)
第9回ストアドプロシージャの移行(1)
第10回ストアドプロシージャの移行(2)
第11回ストアドプロシージャの移行(3)
第12回ストアドプロシージャの移行(4)
第13回まとめ

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