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仮想化技術 完全攻略ガイド
セキュアなVM環境を作る

第2回:セキュアなDomain-0の作り方
著者:宮本 久仁男   2006/10/4
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IPアドレスを固定で割り当てる〜/etc/network/interfacesの修正

   この設定は、サーバーに固定アドレスを割り当てて運用する場合に必要となります。

   ネットワークの設定は、DHCPによる動的設定を静的設定に変更する際に、修正が必要となります。なお、この設定は、最終的にサーバーを設置する直前でかまいません。設置する環境にあわせて、適切なパラメータを設定してください。DHCPに頼らずに、固定IPアドレスを用いる場合、dhclientは動作させないですむようになり、結果としてUDP68番(bootpc)のポートでのデータ待ちをさせずにすむようになります。

   具体的には、ファイル/etc/network/interfaces(リスト3)中のeth0に関する設定を変更する必要があります。

リスト3:変更前の/etc/network/interfaces
pigeon:/home/wakatono# cat /etc/network/interfaces
# This file describes the network interfaces available on your system
# and how to activate them. For more information, see interfaces(5).

# The loopback network interface
auto lo
iface lo inet loopback

# The primary network interface
auto eth0
iface eth0 inet dhcp

   リスト中、「auto eth0」以下をリスト4のような形に変更します。

リスト4:/etc/network/interfacesを変更
auto eth0 iface eth0 inet static    address 192.168.149.240    netmask 255.255.255.0    network 192.168.149.0    broadcast 192.168.149.255    gateway 192.168.149.2

   今回の場合は、ネットワーク関連の設定を以下のようにしてあります。

  • IPアドレスは192.168.149.240
  • ネットワークは192.168.149.0
  • サブネットマスクが255.255.255.0
  • ブロードキャストアドレスが192.168.149.255
  • デフォルトルータのアドレスが192.168.149.2

表6:ネットワーク関連の設定

   また、apt-getなどを実行する際に、DNSによる名前解決ができないと困るので、/etc/resolv.confも作成します(リスト5)。今回の場合は、DNSを192.168.149.2としています。

リスト5:/etc/resolv.confを作る
search localdomain
nameserver 192.168.149.2

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宮本 久仁男
著者プロフィール
宮本 久仁男
某大手SIerに勤務。OSおよびミドルウェア、アプリケーション開発、インターネットサーバの運用管理、社内技術支援などを経て、現在は動向調査業務に従事する。業務の傍ら、大学にも所属(博士後期課程)し、研究生活を送る。あらゆる分野に興味を持ち、それらについて自学自習で学びつつ、成果をコミュニティにフィードバックしたり、研究/検証テーマを模索したりという日々。Microsoft MVP (Windows - Security)というアワードも受賞しているものの、どこにでもいそうなエンジニア風。


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第2回:セキュアなDomain-0の作り方
  Debian GNU/LinuxにおけるセキュアなDomain-0の作り方
IPアドレスを固定で割り当てる〜/etc/network/interfacesの修正