この設定は、サーバーに固定アドレスを割り当てて運用する場合に必要となります。
ネットワークの設定は、DHCPによる動的設定を静的設定に変更する際に、修正が必要となります。なお、この設定は、最終的にサーバーを設置する直前でかまいません。設置する環境にあわせて、適切なパラメータを設定してください。DHCPに頼らずに、固定IPアドレスを用いる場合、dhclientは動作させないですむようになり、結果としてUDP68番(bootpc)のポートでのデータ待ちをさせずにすむようになります。
具体的には、ファイル/etc/network/interfaces(リスト3)中のeth0に関する設定を変更する必要があります。
リスト3:変更前の/etc/network/interfaces
pigeon:/home/wakatono# cat /etc/network/interfaces
# This file describes the network interfaces available on your system
# and how to activate them. For more information, see interfaces(5).
# The loopback network interface
auto lo
iface lo inet loopback
# The primary network interface
auto eth0
iface eth0 inet dhcp
リスト中、「auto eth0」以下をリスト4のような形に変更します。
リスト4:/etc/network/interfacesを変更
auto eth0
iface eth0 inet static
address 192.168.149.240
netmask 255.255.255.0
network 192.168.149.0
broadcast 192.168.149.255
gateway 192.168.149.2
今回の場合は、ネットワーク関連の設定を以下のようにしてあります。
- IPアドレスは192.168.149.240
- ネットワークは192.168.149.0
- サブネットマスクが255.255.255.0
- ブロードキャストアドレスが192.168.149.255
- デフォルトルータのアドレスが192.168.149.2
表6:ネットワーク関連の設定
また、apt-getなどを実行する際に、DNSによる名前解決ができないと困るので、/etc/resolv.confも作成します(リスト5)。今回の場合は、DNSを192.168.149.2としています。
リスト5:/etc/resolv.confを作る
search localdomain
nameserver 192.168.149.2
|