update-rc.dを使って、不必要なものが起動しないようにした後は、システムを再起動してみましょう。
/etc/init.d配下のスクリプトを使って止めてもよいのですが、目的は「いつどのような形で起動しても、同じ状態を作り出せること」ですから、再起動をして「意図したとおり」の状態になっているのが理想です。上記の設定を施して再起動をしたら、リスト9・リスト10のようになっているはずです。
リスト9:サービスを止めた後のプロセス
PID TTY STAT TIME COMMAND
1 ? S 0:00 init [2]
2 ? S 0:00 [keventd]
3 ? SN 0:00 [ksoftirqd_CPU0]
4 ? S 0:00 [kswapd]
5 ? S 0:00 [bdflush]
6 ? S 0:00 [kupdated]
47 ? S 0:00 [kjournald]
411 ? S 0:00 [khubd]
770 ? Ss 0:00 /sbin/syslogd
773 ? Ss 0:00 /sbin/klogd
777 ? Ss 0:00 /usr/sbin/cannaserver -u canna
808 ? Ss 0:00 /usr/sbin/exim4 -bd -q30m
813 ? Ss 0:00 /usr/sbin/lpd -s
820 ? Ss 0:00 /usr/sbin/sshd
824 ? Ss 0:00 /usr/sbin/atd
827 ? Ss 0:00 /usr/sbin/cron
833 tty1 Ss 0:00 -bash
834 tty2 Ss+ 0:00 /sbin/getty 38400 tty2
835 tty3 Ss+ 0:00 /sbin/getty 38400 tty3
836 tty4 Ss+ 0:00 /sbin/getty 38400 tty4
837 tty5 Ss+ 0:00 /sbin/getty 38400 tty5
838 tty6 Ss+ 0:00 /sbin/getty 38400 tty6
868 tty1 R+ 0:00 ps ax
リスト10:サービスを止めた後の接続待ち
Active Internet connections (servers and established)
Proto Recv-Q Send-Q Local Address Foreign Address State
tcp 0 0 *:ssh *:* LISTEN
tcp 0 0 localhost.localdom:smtp *:* LISTEN
Active UNIX domain sockets (servers and established)
Proto RefCnt Flags Type State I-Node Path
unix 4 [ ] DGRAM 711 /dev/log
unix 2 [ ACC ] STREAM LISTENING 884 /dev/printer
unix 2 [ ACC ] STREAM LISTENING 753 /tmp/.iroha_unix/IROHA
unix 2 [ ] DGRAM 871
unix 2 [ ] DGRAM 742
この状態で外部からnmapを実行すると、リスト11のようなリストが得られます。
リスト11:サービスを止めた後でnmapを試す
$ nmap 192.168.149.240
Starting nmap 3.81 ( http://www.insecure.org/nmap/ ) at 2006-08-30 00:35 JST
Interesting ports on 192.168.149.240:
(The 1662 ports scanned but not shown below are in state: closed)
PORT STATE SERVICE
22/tcp open ssh
Nmap finished: 1 IP address (1 host up) scanned in 0.615 seconds
まずはこの状態をスタートに、と言いたいですが、まだ一手間残っています。それは、SSHサーバーの設定がどうなっているか? の確認です。本稿では詳細は述べませんが、sargeにてSSHサーバーをインストールした直後の状態は表7にあげた内容などは実現されているので、追加で表8のことを行いましょう。
- SSH2プロトコルのみ受け付ける(sshサーバーインストール時に聞かれる)
- パスワード認証を無効にする
表7:インストール直後に実現されている機能
- SSH2のための公開鍵を作成し、インストールする
- PermitRootLoginをnoにする(初期状態はyesになっている)
- UsePAMをnoにする(初期状態はyesになっている)
表8:追加すること
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