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仕事で使えるRed Hat Enterprise Linux徹底入門
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Wikiでプロジェクト管理(前編)
著者:上鍵 忠志   2006/10/3
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PukiWikiをインストールする

   それではPukiWikiのダウンロードとインストールを行い、PukiWikiを運用するための設定を行います。

PukiWikiのダウンロードとインストール

   PukiWikiは、SourceForge.jpのオフィシャルプロジェクトページ
http://sourceforge.jp/projects/pukiwiki)からダウンロードします。ここでは執筆時点(2006年9月)での最新バージョン1.4.7をダウンロードしてインストールします(リスト5)。

リスト5:rootのホームにPukiWikiをダウンロードする
# cd $HOME
# wget http:⁄⁄<ミラー名>.
dl.sourceforge.jp/pukiwiki/12957/pukiwiki-1.4.7.tar.gz

   ダウンロードが完了したらtarballを展開し、ディレクトリ名の調整とパーミッションの設定を行います(リスト6)。これでPukiWikiは見える状態になりました。「http://www.example.com/pukiwiki/」にアクセスしてみてください(図3)。

リスト6:PukiWikiをドキュメントルートにコピーしてパーミッションの調整
# cd /var/www/html
# tar xzf $HOME/pukiwiki-1.4.7.tar.gz
# mv pukiwiki-1.4.7 pukiwiki
# cd pukiwiki
# chmod -R o+w attach backup cache counter diff trackback wiki

アクセス例
図3:アクセス例
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)


設定ファイル「pukiwiki.ini.php」を編集する

   さて次に、PukiWikiの設定ファイルであるpukiwiki.ini.phpを編集しましょう。このファイルはPHPスクリプトなので、テキストエディタで編集できます。


Wiki名を無効にする

   最初にWikiの特徴として「Red Hatといった英大小文字の混在した単語は自動リンクになる」と述べました。しかし実際に運用をしていると邪魔になってきます。それは単語単位でしか見てくれないからです。例えば「Red Hat Enterprise Linux」といったキーワードは、1単語としてもWiki名として成り立ちませんし、全体のキーワードとしても当然自動リンクしてくれません。

   そういう場合、結局ブランケットで括るしかないわけですが、Wiki名を無効にして常に括るようにしたほうがWiki名として成り立つかどうかで運用ルールを分けなくてよくなるため、逆に使いやすくなると思います。Wiki名を無効にする場合は、pukiwiki.ini.phpの$nowikinameを1にします(リスト7)。

リスト7:$nowikinameの変更
$nowikiname = 1;


管理者パスワードを設定する

   PukiWikiはページ名変更など一部の機能において、管理パスワードを要求します。デフォルトでは無効になっているので、自分の好きなパスワードを設定します。なお、パスワードは平文テキスト(人間が読めるテキスト)を含め、いくつかの種類で指定できますが、ハッシュ形式にすることをお勧めします。ハッシュ形式のパスワードは、先ほどインストールしたPukiWikiで求めることができます。

   Compute userPassword - PukiWiki(http://www.example.com/pukiwiki/?plugin=md5)へ飛び、表示されたページ(図4)で「Phrase:」に使用するパスワード(パスフレーズ)を、下のラジオボタンで使用するハッシュ(どれでもかまいません。筆者は「PHP sha1()」や「PHPmd5()」を使用することが多いです)を選択し、「Compute」ボタンでハッシュを生成します。「*」がついている方式を選択した場合、「Salt, .{scheme}. , .{scheme}salt. , oruserPassword itself to specify:」に任意の文字列を指定する必要があります。

ハッシュ文字列の算出画面
図4:ハッシュ文字列の算出画面
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   次の画面に出てきたハッシュ文字列を、pukiwiki.ini.phpの$adminpassに指定しましょう(リスト8)。これで最低限の設定が終わりました。

リスト8:パスワードの指定例
$adminpass = '{x-php-sha1}5baa61e4c9b93f3f0682250b6cf8331b7ee68fd8';


次回

   次回は実際に使いながら、Todo管理の設定について紹介していきます。

リストのテキストデータ(本誌のリスト番号に対応)のダウンロード
Text  Sample_list.zip
  (ZIPファイル/1.26KB)

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上鍵 忠志
著者プロフィール
上鍵 忠志
ウノウ株式会社に入社したてのエンジニア。猫と妻息子に支えられつつ今までの業務で培ったノウハウとオープンソース活動で得たノウハウを活かしていきたいと思います。
コメントなどはブログやmixiでいただければと思います。
よくきたblog
http://blog.poyo.jp/
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