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| XMLDBを取り巻く状況の変化 | ||||||||||
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このような「敷居の高さ」の感覚は、筆者がここ1〜2年のXMLDB事情を知るにつれ、次第に解消されていくようになりました。ここでは、最近のXMLDB事情について説明したいと思います。 |
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| XMLの利用シーンは増えてきている | ||||||||||
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ここ1〜2年の間に、XMLの利用シーンはこれまで以上に増えてきています。ユーザサイドで身近なところでは、ドキュメント系の正式フォーマットとして採用された例があります。その代表的な例として、Open Data Format(OpenOffice.org)、Open XML(Microsoft Office)があげられます。 また、blogをはじめとして、最近のほとんどのサイトで採用されている、Webページのサマリを表現するRSS(もちろんThinkITにもあります)も、XMLを利用した仕組みです。 マッシュアップなどのWebサービスを利用した開発では、XML形式のデータがやり取りされることが多いです。XMLデータの相互利用が増えるにつれ、XMLそのものの設計ノウハウの蓄積も進んできています。 |
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| 問い合わせ言語の標準化の進展 | ||||||||||
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XMLDBの世界での大きな出来事が、今年2007年1月にありました。XQuery1.0とXPath2.0の標準化作業が完了し、正式なW3C勧告となったのです。 XQueryは、XMLへの問い合わせの方法を標準化したもので、RDBにとってのSQLの位置づけと同じものです。XQueryは、XPath、XQL、XML-QL、SQL、OQL(オブジェクト問い合わせ言語)など、様々な言語の特徴を引き継いでいるXML問い合わせ言語「Quilt」をベースとして誕生しました。W3C勧告としてのXQueryは、W3C XML Query WGにより2001年から検討が開始されていましたが、この2007年1月にようやくW3C勧告になりました。 このように、XQueryにはSQL、XPathをはじめとする色々な言語と共通の機能、概念を備えています。標準化されたXQueryを理解すれば、ベンダーごとに固有の問い合わせ方法を習得することなく、XMLを使ったサービスを開発することができるようになったのです。 XQueryはXMLに対する問い合わせのための言語ですが、SQLにInsert、Update、Delete文があるように、XMLに対する更新言語の標準化も進んでいます。XQueryに更新機能を追加するXQuery Update Facilityがワーキングドラフトとして検討されています。ただし、現時点では正式勧告まで至っていないこともあり、更新処理の実装ついては、まだまだベンダー固有の実装が多い状況です。今後は標準化に向けて、規格・実装両面で整備されていくことでしょう。 |
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| オープンソースのXMLDBプロダクト | ||||||||||
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現在のシステム開発は、オープンソースプロダクトを抜きにして考えることはできません。 XMLDBでも、いくつかオープンソースのプロジェクトがあります。信頼性、拡張性などの面で商用製品に引けをとる面もありますが、XMLDBをはじめて使うには十分な機能を持っています。またXQueryなどの新しい標準への準拠度合いでは、オープンソースプロダクトの方が進んでいることも少なくありません。 ここでは、主なXMLDBオープンソースプロジェクトについて紹介します。
表2:主なXMLDBオープンソースプロジェクト |
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