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XMLDB入門
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第3回:eXistでXQueryを実行しよう!

著者:ウルシステムズ  柏原 宏充、大塚 庸史   2007/7/31
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XQuery実行のための準備

   「第2回:eXistをインストールしよう!」ではeXistを実行する前段階として、ダウンロードからインストールまでの流れを紹介しました。今回は、インストールを終えたeXistを使って、簡単なXQueryを実行する方法を解説します。

コレクションの作成

   まず最初にeXist上にコレクションを作成します。コレクションとは、複数のXMLドキュメントを格納することができるフォルダのようなものだと考えてください。

   「File」メニューの「Create collection」コマンドを使い、「inventory」という名前のコレクションを作成してみることにしましょう。作成すると「/db/inventory」というパスで該当のコレクションにアクセスできるようになります。


サンプルXMLファイルのインポート

   続けて、作成したコレクションにサンプルのXMLファイルをインポートします。サンプルのXMLファイルは以下のリンクからダウンロードできます。

  サンプルXMLファイル
XMLDB_sample_data20070724.zip (1.43KB)

   ダウンロード後は、適宜アーカイブツールで展開しておきます。

   インポートを行うには、まず先ほど作成したinventoryコレクションを表から指定し、コレクションを移動します。次に、「File」メニューの「Store files / directories」から、展開した2つのXML(parts.xmlとproducts.xml)をそれぞれ指定します。

   すべての操作が終わると、次の画面のようになります。

インポートの終了
図1:インポートの終了
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   図1の画面で個々のリソース(parts.xmlなど)をダブルクリックすると、インポートしたXMLを表示することができます。

インポートしたXML
図2:インポートしたXML
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   この画面でXMLを直接修正することができ、変更を保存をすることもできます。

   以上でデータの準備は完了です。いよいよXQueryに触ってみましょう。

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ウルシステムズ株式会社 柏原 宏充
著者プロフィール
ウルシステムズ株式会社  柏原 宏充
ウルシステムズ株式会社シニアコンサルタント。Web系開発の世界でRDBMSと触れあっていたところ、様々なことがあってXMLDBの世界へ。技術を文字にして伝え、文字を実装にして証明することを武器に、今日もお客様の課題解決に取り組んでいる。


ウルシステムズ株式会社 大塚 庸史
著者プロフィール
ウルシステムズ株式会社  大塚 庸史
ウルシステムズ株式会社シニアコンサルタント。2003年より現職。以前よりスクリプト言語には大きな興味を寄せていたが、最近、JavaScript、Flexの柔らかさに開眼しつつある。XQueryは今年「来る」と確信しつつ日々奔走中。


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