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どこで使える、そのSaaS?
どこで使える、そのSaaS?

第4回:小さくはじめて大きく育てる「SugarASP」

編者:シンクイット編集部
協力:ケアブレインズ   2007/10/18
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コマーシャルオープンソースとオープンソースの仕組み

   「SugarASP」はコマーシャルオープンソースによるCRMであり、ワールドワイドで巨大な開発母体を有していることが最大の特徴だ。コミュニティが開発した無償版があり、それに追加機能やサポートを付加した有償版が販売され、追加機能はやがて無償版コミュニティに公開されるという開発サイクルを有している(図5)。
コマーシャルオープンソースとオープンソースの仕組み
図5:コマーシャルオープンソースとオープンソースの仕組み
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   これによって「高速な開発スピード」と「高機能ながら安価な有償版の提供」が可能になる。これと同様の流れは世界規模で起こっており、既存のCRM製品からSugarCRMへのリプレースが進んでいる。

   このリプレースの要因と考えられるのは「コスト」と「将来の可能性」の問題である。純粋に商用のCRM製品とSugarASPを比べた場合、同等の主要機能を備えながらSugarASPは半分以下のライセンス費用で提供されている。

   さらに細かい点では、メールの一括送信数に上限がない点やプロジェクト管理機能を備えているといったポイントもあげられる。これらの機能追加は、自発的な機能開発プロジェクトによって行われている。現在200以上のプロジェクトが展開されており、その数は増加中だ。

   さらにSugarASPはSaaSでありながらソフトウェアの設計図であるソースコードが提供されたり、運用が安定してくる2年目以降に自社内サーバへと切り替えるインハウス運用や外部のIDCを使うホスティング運用に移行できるなどの特徴もある。

SaaSからインハウス、ホスティング運用への移行
図6:SaaSからインハウス、ホスティング運用への移行

   この姿勢によって、SaaSが持つメリットである「小さくはじめて大きく育てる」ことが可能になり、CRM導入の成功率が高まるといえるだろう。

株式会社ケアブレインズ
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第4回:小さくはじめて大きく育てる「SugarASP」
  コマーシャルオープンソース「SugarASP」
  統合型CRM「SugarASP」の特徴
コマーシャルオープンソースとオープンソースの仕組み