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Borland StarTeamによる構成管理
第4回:ビューの活用と並行開発管理
著者:
ボーランド 富山 義明
2006/5/29
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「すべて分岐」ビュー
「すべて分岐」ビューの作成は、メニューから「ビュー → ビューの選択」を選択して「StarDraw」ビューに戻ることが必要です。ここから先の作業は先ほどと同じように、メニューから「ビュー → 新規作成」と選択していき、今度は「ビューのタイプを選択」のプルダウンから「すべて分岐」を選び、「ビュー名」に「すべて分岐ビュー」と入力します。
この画面で「次へ」ボタンをクリックすると「新規ビューウィザード:ルートフォルダ」画面に移りますので、「StarDraw/Source Code」を選択します。このあと「次へ」ボタンをクリックすると「新規ビューウィザード:作業フォルダ」画面が表示されますので、ここで適当な作業フォルダを指定します。
なお「すべて分岐」ビューを作成する場合もさらに設定が必要です。そのため「次へ」ボタンをクリックして「新規ビューウィザード:構成」画面が表示されたら「日時を指定した構成」のデフォルト値を選びます。
図8:「日時を指定した構成」のデフォルト値を選ぶ
※注:
まれに「日時を指定した構成」に表示されたデフォルトのままでは、ビューの作成ができない場合があります。これはStarTeamクライアントマシンとサーバマシンの間で時刻のずれがあることが原因です。これを回避するためにも、本格的にStarTeamを運用する場合にはクライアントとサーバのマシンの時刻を揃えておくことが重要です。
選択が終わったら「完了」ボタンをクリックすると、作成されたビュー「すべて分岐ビュー」が表示されます。
「すべて分岐」ビューの使い方
すべて分岐ビューは、ビュー作成時の構成の指示により変動構成と指定構成の2種類に分けられます。読み取り専用参照ビューの場合と異なり、すべて分岐ビューについては指定構成で作成する場合がほとんどです。指定構成で「すべて分岐」ビューを作成した場合、親ビューと分岐ビューでの変更は、お互いに独立しています。
例えば「Source Code」フォルダにある「CHILDFRM.CPP」ファイルを、親ビューと分岐ビューのそれぞれで変更してチェックインすると、それぞれのビューで違った見え方になります。
図9:親ビューでの見え方
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
図10:分岐ビューでの見え方
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
下部ペインの右列の「分岐リビジョン」を見比べてみると、親ビューでは「1.4 → 1.5 → 1.6」と変化しているのに対し、分岐ビューでは「1.4 → 1.5 → 1.5.1.0」となっており、リビジョン番号体系がかわったことがわかります。これは内部的には、アイテムが図11のように分岐して、親ビューと分岐ビューで異なる分岐を見ているためです。
図11:「分岐リビジョン」の分岐
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著者プロフィール
ボーランド株式会社 富山 義明
プロダクトビジネス本部 プロダクト・マネージャ
東京大学大学院理学系専攻科博士課程中退、理学修士。1992年日立CE(現日立IT)入社後、セキュリティビジネスセンタ長等を経て、2000年外資系企業へ。2003年、ボーランドに入社し、その後、アプリケーション開発の管理系製品の説明で国内を飛び回っている。
INDEX
第4回:ビューの活用と並行開発管理
はじめに
「読み取り専用参照」ビュー
「すべて分岐」ビュー
アイテムの動作