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| 前回より | ||||||||||
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第6回の前編では、SOAの取り組みと勤怠管理システムの概要と技術的特徴、メリットについて紹介しました。続く後編では、システムを構築して実感した問題と対策、そしてオープンストリームのシステム将来像が何であるかを説明します。 |
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| 見えてきた問題 | ||||||||||
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前回紹介した勤怠管理システムをSOAに基づき構築することで、表1にあげる3つの問題を実感することになりました。以降では、これらの問題について考えます。
表1:構築時の問題
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| 必要な技術知識の多さ | ||||||||||
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SOAでシステムを構築してみると、実現するためには多くの技術知識が必要だということを痛感します。業務プロセスモデリング、サービスモデリングなども重要ですが、それらを実現する技術も忘れてはいけません。 例えば、BPEL、WSDL、XSD、XSLT、XPath、SOAP、JMSなどの標準技術に加え、Sonic ESB、Sonic MQ、ActiveBPELなどの各プロダクトの技術知識・ノウハウも必要になります。既存システムと連携するならば、それを実現しているアーキテクチャや通信形式などの理解も必要です。SOA関連の書籍や記事には、数多くの標準仕様が登場します。 SOAを実現するエンジニアには、幅広い技術知識とXMLやWebサービス、SOA基盤に精通していることが望ましいのですが、すべてのスキルセットを持つ人材が存在していることはごく稀だといえます。 したがって、SOA関連のスキルを持つエンジニアの育成が必要になります。SOAに必要となるスキルは、Webフロント系のスキルセットとは明らかに異なり、バックエンド系やWebサービスのスキル保有者をSOAエンジニアに育てることの方が近道でしょう。 また技術範囲が広く、一度にすべてのスキルを習得することが難しいのも現状です。そこで、企業システムを段階的に成熟させていくアプローチにおいては、エンジニアも段階的に育成し、成長させていくことが必要になってきます。 |
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| SOA基盤の選定 | ||||||||||
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SOA基盤(ESB、BPELなど)の重要性は、第6回にて簡単に説明しました。今回のプロダクト選定にあたって重要視したのは可用性、信頼性、そしてコストです。各ベンダーのSOA基盤製品を調査しましたが、費用対効果を考えると高価であったため、OSSプロダクトによりSOA基盤を構築することを検討しました。 BPELの場合、OSSであってもAcitveBPELの品質的には問題なく、検証結果からも運用可能なレベルであったため、導入することにしました。しかしOSSのESBは未成熟であり、運用できるレベルではないと判断し、ソニック ソフトウェアのSonic ESBを導入することになりました。商用プロダクトの中からSonic ESBを選択した理由は、以下の通りです。
表2:Sonic ESBを選定した理由 最近は、各ベンダーのSOA基盤製品の進化はとてもはやく、機能、ツールともにかなり充実してきました。特にBPMの進化には驚きを覚えます。それでも中小企業にとっては高価であり、SOA基盤製品の導入は厳しいのが現実です。しかし今後の発展ともに、OSSのプロダクトとSonic ESBを連携させて、現在のSOA基盤を構築していく予定です。 |
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