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  徹底比較!!ERP

三層構造パッケージを推進し変化適応力を向上させる - SCAWシリーズ

2006年7月18日(火)
清水 敏治

会計処理を視野に入れたワークフローを実現する「SCAW Frotizm」

   三層構造パッケージで最もエンドユーザ側に近い位置にあるのが、フロントオフィス業務に対応したワークフロー「SCAW Frontizm」だ。「SCAW Frontizm」は出張旅費や経費の申請から承認までをカバーするワークフローで、ERPのフロントツールとして、単なるワークフローを超えた機能を提 供する。

   その1つが自動仕訳機能である。「SCAW Frontizm」では、「SCAW財務管理システム」の仕訳データやマスタと連携し、自動仕訳をした上で会計システムにデータが引き渡され、自動的に経理伝票の処理が行われる。

自動仕訳機能
図3:自動仕訳機能
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)


   「SCAW Frontizm」はもともとSCAW財務管理システムの中にあった支払依頼モジュールに会計以外の機能を付加して開発されている。財務会計システムに データを引き渡すために開発されたパッケージであることが、「SCAW Frontizm」と他のワークフローとの差別化につながっている。またフロント業務を処理するだけでなく、会計処理の負荷の軽減も同時に実現することが できる。

「三層構造パッケージ」の具現化に向けて進化を継続する「SCAW」

   フロントソリューション、統合プラットフォーム、業務管理システムという「三層構造パッケージ」を指向するSCAWだが、今後はこの三層構造の具現化に向けて機能強化を実施していく予定だ。

   例えばフロントソリューションである「SCAW Frontizm」では、すでに給与や賞与の明細についてセキュリティを確保しながらペーパレス化する「給与・賞与明細配信オプション」や小口現金処理を スムーズに扱う「小口現金管理オプション」があるが、今後さらにB to B連携機能など新しい機能が順次追加される予定だ。

   SCAW財務管理システムでは、7月にリース管理システムをリリース予定である。また日本版SOX法をサポートするためのツールを近々リリース予定 である。このようにSCAWは継続して市場やユーザニーズを標準機能として取り込み、パッケージを継続して進化させていくので、今後の動向に注目していた だきたい。

株式会社NTTデータシステムズ

SCAW事業本部 パッケージ事業部 パッケージ営業部長
SCAW開発当初は信越地区でSCAW販売に従事。後にSCAW開発部を経てSCAWパッケージ開発部でパッケージ開発に取り組み、SCAW Frontizm、SCAW eTransの製品をリリースした。現在はSCAWパッケージのマーケ・販売に携わる。

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